マツダ地獄はまだ残っているのか徹底調査! 衝撃の事実発覚!?

■新たなマツダ地獄が生まれてしまった!?

度重なる中身の濃い年次改良が新たなマツダ地獄を生み出している

しかし、現在マツダオーナーは新たなマツダ地獄を味わう状況になってしまっているのを発見した。その新マツダ地獄とは一体どのようなものなのかを説明しよう。

従来のマツダ地獄は“人気”という不確定要素によって起きていたと思う。商品力が同じなら、トヨタや日産がいい。と思うユーザーも多いだろうし、やはりディーラー網の充実度によって集客力の差もあっただろう。

しかし、新マツダ地獄はマツダ自身が起こしている現象なのだ。詳しく言うと、毎年のように行われている年次改良(マイナーチェンジや一部改良)が他社に比べると頻繁に行われており、クルマの鮮度が落ちるのが早いのだ。

しかも、安全装備のアップデートも行われるなどユーザーのために行われている改良が、その頻度の多さによって売却価格を下げてしまい、ユーザーを苦しめるという結果を招いているのである。

例えば、主力車種のCX-5を見てみると、2代目となる現行型CX-5は2017年2月より販売開始された。しかし、その半年後の2017年8月に第1回目の商品改良を行い、先進安全装備のグレード展開の拡大をおこなっている。

そして2018年2月(発売は3月)に商品改良を行い、搭載する2種類のガソリンエンジン、そしてディーゼルエンジンの改良。マツダコネクトの改良。駐車する際に便利な「360°ビューモニター」の設定など利便性が高められている。わずか登場から1年でエンジンが改良されてしまうなんて、かなり衝撃的だ。

そして、同年10月(発売は11月)に2018年2度目の年次改良を行い、2.5Lターボエンジンの追加をはじめ、車両姿勢制御の「Gベクタリングコントロール」はハンドルを切った際の制御に加えて、ハンドルを戻す際の制御が追加された「Gベクタリングコントロールプラス」に進化。

運転支援システムの「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート」には夜間歩行者検知機能を追加すると同時に、高速道路での追従走行が可能なマツダ・レーダー・クルーズ。コントロールや交通標識認識システムが全車標準装備。さらにマツダコネクトがスマートフォンとの連携が強化され、Apple Car PlayやAndroid Auto対応するなどコネクテッド機能が充実している。

1年のうち2回の年次改良も多いが、その充実した内容には驚くばかり。実際に2018年にCX-5の新車を購入した人に話を聞くと、「2回目は聞いてなかった。ちょっとショックですよね」と嘆いていた。

■頻繁な改良こそが、売却時の査定が安くなる原因

このような商品改良はCX-5だけではない、コンパクトSUVのCX-3はディーゼルエンジンの排気量が1.5Lから1.8Lへとアップ。ロードスターRFに搭載されている2Lエンジンは高回転型に変更。CX-8は登場して約1年でガソリンエンジンが追加されるなど、挙げればキリがない。

確かに、メーカー側の良いパーツや技術ができたので、順次搭載していく。という真摯な姿勢は好感がもてる。

しかし、モデルサイクルで頻繁にエンジンの変更や先進技術の進化が行われると、ユーザーは「買ってすぐに商品改良されるかもしれないから、マツダ車はいつ買ったらいいのかわからない」と思っているだろうし、実際、この頻繁な改良こそが、新車の購入価格は高いのに、売却時の査定が安くなるという新マツダ地獄を生んでしまったのだ。

次ページは : ■車種ごとに新マツダ地獄が本当に起きているのか徹底検証

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