スカニアといえばトラックドライバーにとっては憧れの存在だが、最近、日本での導入台数が増えている。この度、北九州に直営ディーラーをオープンした。本国スウェーデンと統一された店舗設計を行なった、日本におけるスカニアの「指標店」だという新拠点は、いったいどんなディーラーなのだろうか?
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/スカニアジャパン株式会社
交通と物流の要衝に新規オープン
スウェーデンの大型車専門メーカーであるスカニアの日本法人であるスカニアジャパンは、日本市場で大型トラック、バス、産業用エンジンを販売している。
中でも大型トラックは、ひと目でスカニアとわかるカッコ良さに加え、ドライバーに重きを置いた居住性や装備の評価が高く、ドライバー不足などを背景に導入台数がジワジワ増えてきている。
そんなトラックドライバーの憧れの的であるスカニアが、直営のディーラーをこのほど福岡県北九州市にオープン。交通と物流の要衝である北九州市で2月7日に落成式を行ない、「スカニアジャパン株式会社 北九州ディーラー」がいよいよ営業を開始した。
北九州ディーラーは、本州と九州の結節点に位置し、本州、東九州、西九州の3方向に伸びる陸上アクセス、瀬戸内海と日本海に面した東西2つのコンテナターミナル、また、鉄道貨物ターミナルの物流インフラが充実した旧北九州空港の跡地にオープンしたもの。
同拠点は、世界100か国以上に展開している「スカニア・グローバル・スタンダード」に基づき設計。施設屋上には約130枚のソーラーパネル(容量540kW)を設置し、使用電力の70%を太陽光発電でカバーしている。これによって年間36トンのCO2削減を見込んでいるという。
環境への配慮と作業性の向上を両立
また、耐熱建材や二重窓ガラスの採用により、周囲への熱損失を低減することで、エネルギー循環も促進している。
硬度の高い特殊な床材は、地中への化学汚染等を低減するよう、水やオイルが下層に浸透させないコーティングを施している。
ワークショップ内のストールの一つには約30mの地下ピットを設置。ピットに車両2台分の可動式リフトと、集中給油設備、オイルドレーンを配置することで作業効率を高め、生産性を向上させている。
さらにレセプションエリアでは、スカニアオフィシャルグッズ「Scania Lifestyle」を販売。加えて車両入庫中の顧客に待ってもらうカスタマーラウンジには、プライベートスペースとシャワー室を完備している。
施設の概要は次の通りだ。
所在地 〒800‐0212 福岡県北九州市小倉南区曽根4418
電話 050-3612-3364
拠点責任者 ディーラーマネージャー 金田 大助
事業内容 スカニア車両の販売、車両・エンジンのアフターサービス及び部品販売
敷地面積:5,638.52 ㎡/延べ床面積:1,429.93 ㎡ ワークベイ:4
営業時間 9:00 ー 18:00
定休日 土・日・祝日