地方民鉄フォトコンテスト2022の入選作品が衝撃!! バス向けも開催の予感

地方民鉄フォトコンテスト2022の入選作品が衝撃!! バス向けも開催の予感

 日本民営鉄道協会では、2022年7月21日から2023年1月22日まで、同協会に加盟する地方民鉄56社の利用促進・活性化を目的に『地方民鉄フォトコンテスト2022』を開催し、2067点の応募作品から計61点の入選作品を決定した。バスでも大々的に開催してほしいものだ。

文:古川智規(バスマガジン編集部)
(詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧ください)

■みんてつ賞も選定!

 今回は大賞、プロカメラマン賞、タレント賞及び特別賞を受賞した8社以外の48社の中から、1作品ずつ「みんてつ賞」を選定した。入賞作品は専用ホームページ(https://mintetsuphoto.jp/)および地方民鉄フォトコンテスト公式Twitter(@mintetsu_photo)で紹介する。

 今回のテーマは「鉄道のある風景」と「民鉄キッズ」で、募集結果は総応募作品2067作品 (内、民鉄キッズ応募作品178作品)だった。表彰対象は、大賞1作品、プロカメラマン賞1作品、タレント賞1作品、特別賞5作品、民鉄キッズわくわく賞5作品、みんてつ賞48作品。

 絵画のような写真から鉄道写真とは思えない幻想的な作品、テーマに沿ったメッセージ性のある作品等、入賞作品を鑑賞するとどれも素晴らしいものだ。

■素晴らしき撮り鉄たち

 一部の迷惑行為や違法行為を犯す撮り鉄が報道をにぎわせたことがあるが、そんなことをしなくても、これだけ素晴らしい作品が撮影できるのは、普段のロケ地探しの努力と、磨いた腕の賜物だろう。

 確かに犯罪者まがいの撮り鉄の風上にも置けない人たちがいるのは悲しいことだが事実だ。しかし流行に便乗した報道も多く、それらがイメージを形成し全体が悪者になってしまうのもいささか残念なことだ。

 記者も撮り鉄現場を訪れたことがあるが、多くの撮り鉄さんたちはみんなで自主規制的に(物理的にも精神的にも仮想の)線を引き、秩序ある撮り鉄ライフを楽しんでいる。そうした中から生まれる作品なので、やはり素晴らしいものに違いない。

 経験の中で最たる緊張感と秩序だった撮り鉄現場はお召列車だっただろうか。警戒・警備で職質をする警察官には見せるものは見せ、示せる身分は示し、談笑しながら列車を待つ。そしてお互いに被りや位置関係に問題がないかどうかを確認し合い、いざ本番という流れだ。

 お召列車が通過後はどこからともなく万歳三唱なのはお召列車の風物詩だ。そして警戒を解く警察官からは「いい写真撮れた?」と現場の撮り鉄や警察官も一緒になって作品の自慢大会になり、「お疲れさま」と掛け声をかけて撤収する。

 いつもどの現場もこうであれば問題は起こらないのだが、撮り鉄のニュースが流れるたびにお召列車の現場を思い浮かべて心を痛める。(お召列車の参考写真はフォトギャラリーからご覧ください)

■撮りバスさん向けにも是非よろしく!

 何かと話題の撮り鉄さんだが、趣味のバスの世界にも「撮りバス」さんも多数存在する。一般的には鉄道よりも走行速度が遅く、機材的には手軽に撮影しやすい被写体であるが、都市部ではどの車線を走るのか予想がつかないうえに、手前の車線の車に被られる危険性もあり、鉄道とは違う苦労もあるようだ。

 バス協会でこのようなコンテストが行われているのかは不明だが、事業者単位や特定の地方や複合的なテーマであれば開催している会社や地方もある。バス利用促進のためにも全国的なバスフォトコンテストも開催してほしいものだ。もちろんフィッシングのバスではなく(!?)、乗り物のバスフォトコンテストだ。

【画像ギャラリー】地方民鉄フォトコンテスト2022受賞作品が決定!(8枚)画像ギャラリー

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