冬は長時間クルマに乗らない人が多いが、春になると遠出をする人が一気に増える。そして冬に酷使されていたパーツが、いきなり頻繁に稼働することでトラブルになることは多い。そこで今回はそんな消耗品について。
文:山口卓也/写真:写真AC
【画像ギャラリー】冬に受けたダメージを春前にチェックしよう(8枚)画像ギャラリー春、すでにバッテリーは疲れ切っている!
JAFの出動理由のうち、年間を通して最も多いのがバッテリートラブル。特に、気温が低くバッテリー自体の性能が低下する冬場、そして性能をしっかり発揮できない冬に酷使され、冬をかろうじて越えたバッテリーがいきなり本格稼働させられる春先にバッテリートラブルは増える傾向。
春は日中と夜間の気温差が大きく、バッテリーの消耗も激しい季節とも言われる。バッテリーは内部の化学反応によって電力を生んでいるが、気温が上がると化学反応は活発化し、気温が下がると反応は鈍くなる。
寒暖差の激しい春はこの両極端な影響を受け、冬に消耗したバッテリーはさらに消耗が進行しやすくなると言われている。さらに、エアコンを酷使する夏の厳しい暑さが控えていることを考えると、春のバッテリーチェックは欠かすことはできない。
通常2〜3年と言われるバッテリー寿命だが、最も電力を必要とするエンジン始動を繰り返すアイドリングストップ車、電装品を多く取り付けているクルマではこれより短い寿命を迎えることがある。
チェック項目は以下。
●電圧の確認
*通常時は12.5〜12.8V、エンジン始動時は13.5 〜14.5Vが正常値
電圧計で確認するが、電圧が正常値でも近年の高性能バッテリーでは寿命を迎える寸前まで使用できることが多く、突然死を迎えることもある。アイドリングストップ車ではなく、電装品もそれほど多く使っていなくてもその可能性が十分あることは知っておきたい。
●電解液の量を確認
電解液の量が規定値内かを確認。規定値より少ない場合は必要に応じて補充。
●端子の状態を確認
端子に白や青い粉が付着していないか? 白い粉は主に電解液の蒸気と端子金属が反応して生成した硫酸塩(硫酸鉛など)の結晶。青い粉はバッテリーにつながる銅のケーブルが酸化してサビとなったもので緑青と呼ばれるもの。
ともにこれらが付着したバッテリーは交換時期を迎えているサインであり、長く放置するとクルマのオルタネーター(発電機)から充電できなくなったり、クルマに電力を供給できなくなってしまう。
付着したまま放置すると、「蓄電能力低下で、ある日突然エンジンがかからない」「クルマからの充電時に水素ガスなどの爆発性のガスが発生して引火・爆発」など、危険な状態になりかねないことも知っておきたい。
冬に一気に劣化するワイパーゴムなどのゴム類
気温が低い冬は、ゴムの柔軟性が失われがち。このようなときにフロントガラスについた霜やカチカチに凍りついた雪をワイパーで払ってしまうと、硬化したワイパーゴムはちぎれたりヒビ割れてしまう。
ワイパーゴムは一度ちぎれたりヒビ割れてしまうと元通りに戻ることはなく、春先にその機能を正しく発揮できない。また、交換時期は一般的に1年程度と言われているが、使用状況や保管状態でも大きく変わる。
冬の間に冬用ワイパーに交換していた人は、春先にはノーマルに戻すことをお薦め。春からも冬用ワイパーを継続使用してもなんら問題はないが、厳しい紫外線にさらされる暑さ厳しい夏に高価な冬用ワイパーは余計なコストがかかるとも言えるからだ。
ワイパーゴム単体の交換作業はDIY初級者でも十分可能で、ゴム自体の価格も財布に優しいもの。少しでも機能を正しく発揮できないことが予想されるなら、視界不良で事故を起こす前に交換しておくべきだろう。
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