【新古車は買える? 下取りが高い色は? …等々】 謎多きクルマ売買「虎の巻」

■売るときに損しないボディカラーってなんですか?

 ボディカラーは、ホワイト、ブラック、シルバーがほかのボディーカラーよりも圧倒的に人気が高い。

 これは中古車価格が高く手放す時に高く売れるためといわれている。

 また購入する時の有料のオプションカラーも高く売れる確率が高い。

 ただ初登録から6年以上経過、あるいは走行10万km超えになると損得の差は極端に小さくなる。

■OEM車を買うか、元々のクルマを買うかどっちがお得ですか?

 ケースバイケースで格差が生じる。一般的には元々のクルマのほうが好条件で買える確率が高い。時には逆になったりする。OEM車のほうはブランドパワーが弱いので、値引きでカバーするケースもある。手放す時OEM車は買い取り額が低くなりやすいので要注意。中古車価格が安い傾向が強いためである。

■「新古車」を買うにはどうすればいいの? ディーラーでも買えるの?

 一般的に新古車と呼ばれる未使用中古車は専門店、中古車店で売っているケースが多いので、そこに出向いて探すといい。未使用車は郊外にある中古車街に多く見かける。軽自動車などの未使用車専門店などもある。

 またディーラーでも中古車を扱っている場合が多く、売れ残りの在庫車、展示車などが新古車として流通する場合もある。

■町の修理工場でもクルマが買えるところがありますが、そこで買うメリットって何?

 正規ディーラーと業者販売契約を結んでいるところで買える。自動車メーカーとの縛りがない分、自由であり時には販売店の値引き額より幅が大きいケースもある。

 また定期点検や車検料金が安くアフターケアで得する場合が多い。

■担当営業によって値引き額は違うのですか? 偉い人のほうが値引き大?

 大きな違いがある。ショールーム担当の女性営業マン、一般の男性営業マン、セールスマネージャー、店長、営業本部長とポジションが上がっていくにしたがって値引きの決済権の枠が拡大する。

 最高の「営業本部長決済」までいくのが理想だが、こちらは滅多にないケースだから期待しないほうがいい。

 ただ店長決済はよくあるケースだからチャレンジする価値はある。

 また週末のフェア日は店長が各店舗にいるケースが多いので活用しやすい。

 それにベテラン営業マンは実績があるので、毎月のノルマを早く達成する目的があるため、店長に近い値引き枠を持っていたりする。

 逆にノルマが達成できない営業マンは月の下旬に近づくにつれクルマを早く売らなければならなくなり焦るので、その時にうまく出くわすと短期間に店長決済で大盤振る舞いとなったりする。

 よってこの場合、狙い目は月末となる。

店頭に並ぶ新古車

■営業マンが「この人は値引きが薄くても大丈夫だ」とお客を見て判断するポイントは?

 気が弱く交渉がうまくないと思われるユーザー、条件次第ですぐにでも契約書に署名捺印するというスタンスの人などが該当する。

 おとなしくても意外に粘り強いユーザーは値引きが薄い条件だと納得してくれないケースが多いとみている営業マンは意外に多い。

■最近の新車は納期が長いような気がします。どうしてですか?

 これまで多くの販売店は3カ月先の需要を予想して各量販モデルのグレード、ボディカラー、オプション装備品を付けた状態で自動車メーカーに生産をして貰うための発注をしていた。これをトヨタ、日産、ホンダなどの一部モデルについては販売先が決まってから発注する方式に切り替えていることで納期が長引いている。

 メーカーや販売店の在庫を持たないことで在庫金利をかからなくするといった経営改善を行っているためだ。

 見込み生産の廃止はメーカーの車種によって異なるので納期にも格差が生じている。

次ページは : ■納期をなるべく縮めたいのですが、どうすればいいのでしょうか?

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