エアロスター ”変わらぬ信頼”と”たゆまぬ進化”

エアロスター ”変わらぬ信頼”と”たゆまぬ進化”

三菱ふそうの路線バス エアロスター

”いいもの”は長い間、変わらないものだ・・・


 門外漢には一見「同じ」に見える路線バスだが、マニア視点で見ると案外奥は深いもので、マイチェン(マイナーチェンジ)を繰り返しながら細部をブラッシュアップして進化をつづけているのである。バリエーションも豊富で、同じモデルのバスでも事業者ごとに細かい仕様が異なっていたりして、知れば知るほど奥が深い。

 乗用車のように4~5年ごとにフルモデルチェンジするというものはなく、1世代が10年以上継続して製造され、そしていざフルモデルチェンジ!!をしても、「ん!?どこが変わったの・・・?」というマイチェンのようなフルモデルチェンジだったりする。

 三菱ふそうが誇る路線バス「エアロスター」のデビューは’84年で今年めでたく30周年を迎えたのだが、’96年に一度フルモデルチェンジをしたのみで現在2代目。18年間継続生産されていて、最新の2014年モデルに進化しているのでありました。

 最近ではノンステップ仕様が追加されたり、ハイブリッドモデルが登場するいっぽう、2010年にはポスト新長期対応でエンジンが従来の9.2リットルから7.5リットルに小排気量化されるなどの変更が加えられており、常に最新のテクノロジーが盛り込まれているのだ。

 いいものは大きく変わる必要がない。エアロスターも「定番」の”いいもの”ということなんだな。

~’84

 【モノコックボディの先祖】

 「エアロスター」の名が与えられる前直前の、’84年式ふそうP-MP118・518系。現在のスケルトンボディではなくモノコックボディ構造を採用していたこともあり、見るからに「古いバス」という雰囲気だ。

1984年

 【初代エアロスター登場】

 それまでのモノコックボディを一新したスケルトンボディを採用したモデルチェンジを実施。初めて「エアロスター」の名称が与えられた。現在にも繋がる左右非対称のフロントウィンドウを採用。

1991年

 都市型超低床型が登場。エンジンを横置きとすることで、全面フラットな床を実現した。

1993年

 ディーゼル畜圧式ハイブリッド「MBECS」が登場

1996年

 【2代目エアロスター登場】

 12年ぶりのフルモデルチェンジを実施。雰囲気は初代と似ている。

1997年

 国産初のノンステップバス「ニューエアロスターノンステップ」発売開始

2000年

 平成11年長期排ガス規制適合車登場

2004年

 【ハイブリッドも登場】

 平成16年新短期排ガス規制適合車が登場。エンジンは全モデルターボ化される。

2007年

 平成17年排ガス規制適合車登場。エンジン、排ガス後処理装置等を日産ディーゼルより供給を受ける。

2010年

 ポスト新長期排ガス規制対応車登場。’07年以降の日産ディーゼル製エンジンから、三菱ふそうトラック・バス製のエンジンに変更。排気量は9.2リットルから7.5リットルへと小排気量化された。

2012年

 排ガスをより低減。同年より施行された安全基準強化の法規に対応。

2014年

 エアロスター2014モデルの進化のポイント

  • ■ディスチャージヘッドランプの採用
  • ■コーナリングのランプの採用
  • ■ECOモードスイッチの採用
  • ■室内灯のLED化
  • ■路肩灯のLED化
  • ■ノンステップ車については反転式スロープ板の採用、前向き優先席の設定、ホイールベースの拡大
B
バス車内
A
反転式スロープ板

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