アルファード/ヴェルファイアがどちらか生産終了!? トヨタ 車種半減で“仁義なき戦い”勃発!?

■現在の売れ行きを考えると「アルファードに一本化」か

 今後アルファード/ヴェルファイアの統合、1本化はどうするのか。どちらも甲乙つけがたい人気モデルなだけに影響が大きい。

 2019年1~2月の登録実績と前年同期比はアルファードが1万1559台、57%増、ヴェルファイアは7257台、11.4%減で明暗を分けている。この理由は2017年12月に実施したマイナーチェンジにある。

トヨタ アルファード

 それまではヴェルファイアが一貫してリードしていたが、同マイナーチェンジによってアルファードを従来のヴェルファイアのように押し出しのよい大型グリルデザインに仕立てた。逆にヴェルファイアはおとなしめの顔立ちにしたことで、売れ行きに逆転現象が生じた。

トヨタ ヴェルファイア

 こうなると統合、1本化についてはアルファードが俄然優位となる。しかしながらすんなりとはいかないようだ。扱い店を取材したところによると、手法はいろいろあることが予想される。

・ヴェルファイアをアルファードに統合。
・1本化するが、それぞれの特徴を盛り込んだグレードを継続させる。
・両ブランドを残しフルモデルチェンジで差をつける。
・従来モデルを継続させる。

などである。

 どちらにしろ2025年までに系列店統合の過程を見ながらどちらかに統合、1本化することになりそうだ。

■ディーラーの声は?

【証言1】 首都圏トヨペット店

 最近はアルファードのほうがよく売れているし、先に発売し知名度が高いので、こちらに1本化するのが自然だ。

 ヴェルファイアとはボディパネル、エンジンなど基本コンポーネント、価格が同じだが、ブランドパワーが上であり、5年程度乗って代替えする時の下取り額は10万円くらい差がつく。こうなるとアルファードに集約するのが濃厚と考える。

【証言2】 首都圏ネッツ店

 統合、1本化するのはごく自然と思われる。アルファードが残るのは現状からするとやむを得ない。ただヴェルファイアがこれまで培ってきた若者向けの個性的なマスク、カスタマイズのデザインなどは、後継モデルに引き継いでくれることを期待したい。

 具体的にどのような形になるかは、2025年までの両モデルの販売推移を見ながら決定して行くことになると思われる。

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