WILLER EXPRESS・東海バス・伊豆箱根バスの3社は、2023年7月21日より静岡県三島エリアと羽田空港を結ぶ高速バス「三島~羽田線(愛称:三島羽田シャトル 」の運行を開始する。詳細を見てみよう。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
(詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧いただくか、写真付き記事はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBでご覧ください)
■国内線ターミナルには停車しない
「三島羽田シャトル」と名付けられたシャトルバスは 、三島エリアと羽田空港を結ぶ初の直通バスだ。日本の玄関口である羽田空港第3ターミナルに直結する羽田エアポートガーデンバスターミナルへ乗り換えなしでアクセスでき、海外旅行者や日本を訪れる外国人観光客の利便性向上が期待される。
「三島羽田シャトル」 のポイントは次の3点だ。まず、三島エリア発着で「羽田空港(羽田エアポートガーデンバスターミナル 」に停車するが、途中で横浜駅を経由し、新木場駅が起終点となるので羽田空港は途中停留所という扱いだ。三島エリア発は午前に3便、羽田空港発は午後に3便で 、毎日3往復が運転される。
次に、運賃(大人片道)は三島~横浜 駅 間が2400円、三島~羽田空港・新木場駅間が2800円 だ。事前予約限定の「予約割引プラン」は200円引き、「プレミア会員」 ならばさらに300円引きで乗車できる。
また、羽田空港・横浜駅・新木場駅発では航空機の到着遅延等により予約した便に乗車できない 場合でも、出発時刻を過ぎると自動で予約がキャンセルされ、無手数料で全額が払い戻されるサービスが導入される。
最後に、「三島大場(伊豆箱根バス 三島営業所)」にはパークアンドライドサービス対象の駐車場(事前予約制)を設け、マイカーと高速バス を乗り継いで空港まで移動ができるようになる。
■ダイヤは1日3往復だ
前述の通り、ダイヤは上り3便・下り3便の3往復だ。上りの場合は三島大場(伊豆箱根バス三島営業所)を出て、三島駅南口・同北口が乗車停留所。横浜駅(YCAT)・羽田空港(羽田エアポートガーデンバスターミナル)・新木場駅が下車停留所だ。下り便はこの逆順で停車する。
羽田空港の国内線ターミナルには停車しないので注意する必要がある。国際線から(への)乗り継ぎだと便利だが、国内線から乗り継ぐ場合は空港内シャトルバスで国際線に行かないと乗車できないので、第3ターミナル利用者がメインとなるだろう。