■時間帯別料金制がもたらしたもの
私は当サイト6月20日掲載の記事で、「推測だが、この時間帯別変動料金制が導入されれば、割増時間帯の交通量は、数%は減るだろう。渋滞ピーク時の混雑は、半減させられる可能性が高い」と予想したが、実際は交通量が4.5%減、最大渋滞損失時間は39分から21分へとほぼ半減だった。
割増時間帯の利用が主に減ったのは、アウトレットのある木更津金田ICからアクアライン上りに乗るクルマだったようだ。
木更津金田ICから川崎浮島JCTまでの利用料金は800円。それが割増時間帯は1200円になり、逆に割引時間帯は600円になるので、相対的に差が大きい。アウトレットは20時まで、内部の飲食店は21時まで営業している。割増・割引によって、夕食を取ってから帰宅する客が増えたのである。
逆に、館山方面からの利用客は、割増時間帯もあまり利用が減らなかったようだ。利用距離が長いため、割増・割引効果が相対的に小さく、夜まで営業している観光施設も少ないからだろう。
いずれにせよ、今回の社会実験によって、時間帯別料金制は、渋滞緩和に大きな効果があることが証明された。割増額が400円なのに対して割引額が200円という点について「納得できない」という声もあったが、フタを開ければウィン・ウィン。もはや反対の声は聞かれなくなるだろう。
コメント
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