■一刻も早く時間帯別料金の導入が望まれる道路とは?
これまでNEXCO各社は、渋滞緩和のために付加車線設置や拡幅などに力を注ぎ、かなりの効果を上げてきたが、道路施設の改善には、巨額の費用がかかる。
アクアラインについても、今回千葉県は「6車線への拡幅を要望していく」と表明したが、そのためにはもう1本トンネルを掘らねばならず、1兆円はかかりそうだ。それでいて、アクアラインだけを拡幅してもダメで、JCTの改良や、首都高湾岸線の拡幅まで手を付けないと、抜本的な解決策にはならない。
一方、時間帯別料金の導入は、ETCのプログラミング変更だけで実施でき、時間もかからない。難易度の差は、天文学的なレベルである。
国交省は、時間帯別料金を全国に広げる方針を掲げているが、できるだけ早く実行すべきだ。週末の渋滞が激しい中央道などが最有力候補である。
現在中央道は、渋滞の原因になっている小仏トンネルをもう1本掘削中(上り線)だが、下り線は新たにトンネルを掘る計画はなく、その先の相模湖IC付近のサグに、付加車線を設置する計画にとどまっている。
休日午前中の中央道下り渋滞は、八王子JCTで合流する圏央道両方向に延々と伸びるのが恒例になっており、今年のお盆期間中には、ここで全国最長の渋滞が記録された。8月10日(木)の圏央道内回り八王子JCT付近で発生した48.9kmの渋滞がそれだ。
中央道のように、道路施設側の改良が難しい路線では、一刻も早い時間帯別料金の導入が望まれる。
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コメント
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