後世に残したいニッポンのクルマ文化財~クルマ環境編

後世に残したいニッポンのクルマ文化財~クルマ環境編

●愛車を世界でイチバン大事にする日本人

 なんたってクルマは「家の次に高い買い物」という意識が根強い日本だけに、洗車の回数とキズのリペアなら世界一だろう。欧米ではクルマは単なる「ゲタ代わり」で、ヘコんでも泥がはねてしまっても気にしない。縦列駐車していた愛車を前後のクルマにぶつけて発車するくらいだから日本人からすればちょっと信じられない感覚かも。

 そもそも日本人はクルマのありがたみや大事さを充分に実感している。だから高級車であろうが、コンパクトカーであろうが、いつも洗車してキレイにしているクルマが多いというワケだ。周りに海があっても田んぼがあっても、なぜか愛車だけはピカピカなのだ。  

 また、カーウォッシュの洗車技術も日本が世界ナンバーワンだそうで、このあたりは日本人の美意識が強く感じられる。

●ディーラーでのサービスのよさは世界一!

 クルマの値引き交渉はどの国でも基本的にはあるのだが、米国やオーストラリアなどはキャッシュバック方式を採っていて、いったん全額を預かってから納車時に一定額を返還するんだという。でも、商談中にコーヒーやジュースが無料でふるまわれたり、来場者プレゼントや成約記念プレゼントなどがある日本のほうが嬉しいかも。

●タクシーが簡単につかまる! しかもクルマがキレイ!

タクシー

 これはいかに日本人が「清く、正しく、美しい」かを示している。タクシーの車体がキレイなクルマが多いし、お釣りも誤魔化さないし、車内では喫煙だってできるし、個人タクシーなら新型高級車だってざらにあり、簡単につかまえることができる。

 これが外国だとどうか。

 例えば、欧州だと各国でタクシーのつかまえ方が違うらしい。ドイツだとタクシー乗り場に行かないことにはまず乗ることができないとはヒドい。いっぽうでギリシアや東欧などのように走っている途中に大声で目的地を叫べば止まってくれるらしいが、同一進行方向である場合にかぎられるんじゃ、しょうがない。

●ガソリンが世界一キレイ!

 日本では世界に先駆けて’08年からガソリン内の硫黄分を10ppm以下(サルファーフリー)にすることが定められていたが、実際にはその前の’05年1月から石油元売り各社が基準をクリアしていた。

 欧州では’09年から始まったが、米国やカナダでは昨年からようやく始まって’20年までにサルファーフリー化することになっている。さすがにキレイ好きなニッポンの面目躍如か!?

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