【道間違い、落とし物、事故…ありがちトラブルの対処法】高速道路のトラブル4選

 高速道路や自動車専用道路では一般道では考えにくいトラブルが発生することがあります。高速道路や自動車専用道路は一方通行で駐停車禁止、そして速度域が高いことが大きく影響しています。

 高速道路でのトラブルはスピードが速いだけに重大事故につながるので、ミスしても慌てないことが最も重要になる。どんな冷静な人手も、動揺したり阿波立てたりすると、間違えた判断を下しやすいからだ。

 高速道路でありがちなトラブルについて諸星陽一氏がその対処法を解説。

文:諸星陽一/写真:平野学、ベストカー編集部


方向を間違えた! 目的地を通過! 分岐を間違えた!

 高速道路は一方通行ですからインターチェンジから流入するとあと戻りができません。

 例えば東名高速の大井松田で高速道路に乗って、東京方面に向かいたいのに気がついたら御殿場方面に向かっていたとします。この時どうすればいいでしょうか?

高速道路はスピードが速いので、一瞬の判断ミスが重大事故につながる。ミスをした時に慌てないことが最も大事。たとえ対面通行の高速道路でもUターンは厳禁

 入り口ゲートを過ぎて、分岐に入ったらもう戻ることはできません。次のインターチェンジまで移動してUターンするしか方法はありません。どんなに急いでいても次のインターチェンジまで移動して下さい。

 昔はこうした場合は次のインターチェンジで乗り直した時も、余分に走行したぶんの高速料金を支払う必要がありました。

 しかし今は少し優しくなって、間違った往復分の通行料金は支払わなくてもいいことになっています。この場合、大切なのは料金所の有人ゲートを使う必要があるということです。

有人ゲートを利用することで方向ミスなどはカバーできる。急いでいてスマートインターを利用する際は、利用方向が限定されている場合もあるので要注意

 例えば大井松田で東名高速に乗った場合、最初のインターチェンジは足柄サービスエリアに新設された足柄スマートインターチェンジですが、ここには有人ゲートがありませんので、間違ったことに対する処理をしてもらうことができません。

 仕事に遅刻しそうで1分1秒でも早く戻りたいなら、このスマートインターチェンジを使って料金を負担してしまうのがいいでしょうが、時間に余裕があり通行料金を節約したいなら、スマートインターチェンジではなく一般的なインターチェンジを利用するべきです。

 このように方向を間違ってしまった時だけでなく、目的地のインターチェンジを通り過ぎてしまった場合も同様に次のインターチェンジで処理をして目的のインターチェンジに戻ることができます。

分岐点で表示されるカーナビの高速道路表示板は知らない場所を走る時に非常に重宝する。しかし、ハイスピードの高速道路で画面を注視することは非常に危険

 この時の通行料金は入り口から当初の目的地までの金額ですみます。また、通行止めにより目的地にたどり着けない場合は料金を負担せずに出発料金所に戻ることができます。

 いずれの場合も料金所の係員の指示に従うことが大切です。料金所の先のどこでUターンすべきか? 出口の料金所でどうすればいいか? などを詳しく教えてくれるので、その指示に従うことが大切です。

高速道路網が充実して便利になっているが、必然的に分岐が増え複雑化している。一瞬表示を見ただけではわかりにくいところもある。ミスをしても動揺しないことが大事

財布を忘れて現金もカードもない

 現金で高速道路を使う場合、出発料金所ではお金は不要です。ですからお財布を忘れたことは、出口に到着してから判明します。これはかなりパニックですが、実は対処はできます。

 料金所にたどり着く前に気づいたなら料金所には行かず、料金所の手前にある事務所に行き、状況を説明して手続きをおこないます。

 料金所でも手続きができたり、事務所に行くように指示されたりするでしょうが、先に事務所に行ったほうが他車に迷惑を掛けずにすみます。

 通行料金については10日以内に当該料金所に持っていくか、現金書留で送る必要があります。

 ETCカードの使用期限は一般的なクレジットカードのと同様にYY年MM月となっています。例えば2019年05月31日に、2019年05月末期限のETCカードで出かけたとき、往路では使えますが復路では使えません。

ETCカードの有効期限を把握しておくのは最低限のマナー。非ETCで現金がなくても後日支払うなど方法はあるので慌てる必要はない。車載器がなくてもETCカードでの支払いは可能で、クレジットカードは使える路線が多い。ただしその場の決済となるクレジット機能を持ったデビットカードは使えないので要注意

 こうしたこともあるので、新しいETCカードが送られてきたら早めに入れ替えることが大切ですし、もし送られて来ないようならきちんと手配をすることが大切です。

 こうしたことを防ぐためには免許証とともに緊急用の現金を免許証ケースに入れておくといいでしょう。ということはつまり、お財布に免許証を入れるというのはノウハウとしてNGということになります。

 また、緊急用として車検証の中にお金を忍ばせるのもなかなかいい方法かも知れませんが、これはなんだかクルマを売るときとか、廃車するときなどに忘れてしまいそうな感じもします。

 その昔、自動車解体業の人に聞いたのですが、クルマを解体していると小銭はよく出てきたそうです。昔は有料道路を走るたびに現金が必要でしたからね。

走行中に落とし物をしてしまった

 高速道路上で落とし物をしてしまった場合、どうすればいいでしょうか? クルマを止めて自分で取りに行くのは危険なので絶対にダメです。

 最も正しい方法は、道路緊急ダイヤル(#9910)に電話する、もしくは非常停止帯にクルマをとめて非常電話から連絡することです。

 もちろん落としたものにもよります。ETC未装着のクルマでサンバイザーに挟んでおいた通行券を落としたというなら、そのまま目的地に向かって料金所で処理すればいいでしょう。

落とし物をしたからといって本線上に停止したり、バックして取りに行ったりするのは厳禁。落とし物をしたり、発見したら#9910に電話しよう

 連絡が必要なのは他のクルマに迷惑を掛けるようなものです。たとえば、スノーボードを落としたとか、スペアタイヤを落としたとかいったものです。  例えば、自分が落としたものでなくても、できる限り道路緊急ダイヤル(#9910)に連絡したほうがいいでしょう。ただし、運転している場合はこれに該当しません、こうした行動は助手席乗員などが行うべきです。

本線上で事故を起こしてしまった

 万が一、高速道路上で故障や事故などが起きてクルマを路肩や非常駐車帯に止めなくてはならない時は、ハンドルを左に切って止めます。

 最近、工事のクルマなどが道路上にクルマを止める時に、路肩なら左側に、中央車線なら右側にハンドルを切っているのを見かけることが多いと思います。

 これは万が一、追突された時にクルマが車線上に飛び出さないようにするためです。

 自分のクルマが追突されるかもしれないことを前提に準備をするのは、ちょっと抵抗があるかもしれませんが、自分の止め方が悪くてさらなる事故を引き起こすことになる可能性があると考えれば当然の行為と思えるでしょう。

高速道路の本線上で事故をした場合、事故ポイントに固執することなく安全な場所に避難することが先決。本線上に降りる場合は細心の注意を払うようにすべし

 そして、速やかにガードレールの外側に出ることが大切です。ガードレールの内側はたとえ路肩や非常駐車帯であっても高速道路上です。生身の人間が100km/hで走るクルマのすぐ横に立っているというのはかなり危険な状況です。

 できることなら、ガードレールの外側のさらに外くらいまで避難できたほうがいいでしょう。

 これは意外に知らない人が多いのか、無頓着なのか、事故の当事者などがガードレールの内側で話し合いなどをしている場面を見かけることがあります。 

 高速道路上ではクルマから降りることがあったら、速やかにガードレールの外側に移動するが大切だということを覚えておいて下さい。

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