昭和世代にはたまらないプラモが再発された! アオシマがリリースする「ザ☆デコトラ」シリーズがそれ。ド派手なメッキパーツを載せ、電飾をピカピカさせて全国を走り回っていた懐かしいデコトラの姿が、自宅で楽しめるぜ!
文/ベストカーWeb編集部、写真/青島文化教材社
■菅原文太にあこがれた「トラック野郎」の時代!
平成世代には分からんだろうが、昭和の昔にはすんごいトラックが日本中を走り回っていた。いわゆるデコトラと呼ばれるもので、簡単にいえばトラックをお祭りの山車みたいに飾り付けたものだ。
屋根にはやぐらのようなフロントデッキを載せ、巨大なチリトリのようなバンパーを装着、さらにカラフルに光る電飾類やエアブラシで描いたイラスト(ヤンキー系アイドルとか任侠系女優さんの絵が多かった)で全身を飾り付け、まさに路上の主役だった。
ブームはトラック業界だけに留まらない。1975年から79年にかけて、菅原文太が主役を務める東映映画「トラック野郎」が10作も作られて大ヒットしたものだ。
そんな一世を風靡したデコトラだが、近頃は取引先のコンプライアンスもあり、走り回れる場所が減っているのだとか。いっぽうで海外からは日本独自の文化と熱い視線を送られており、各地で開かれるデコトラのオフ会には海外からの観光客も大勢押し掛けるそうだ。
■10年ぶりにアオシマがデコトラプラモを復活!
そんなデコトラに着目したのが、プラモで知られるアオシマだ。アオシマは過去にも1/32スケールのデコトラシリーズを手がけていたのだが、今回10年ぶりに、復活されることになったのだ。
2023年11月に発売されるのが、その第1弾となる「スーパーサンシャイン」。ギンギラ仕様の箱深ダンプでシャシー回りはイエロー成形、荷台のダンプアップギミックも再現した力作だ。
「ザ☆デコトラ」シリーズはまだまだ続く。12月には第2弾となる「二代目髑髏丸」が発売だ。こちらは大型冷凍車だが、おどろおどろしいパネルシールやサイドの観音トビラなどが楽しめ、メッキパーツテンコ盛りで作り応えもバツグン。
さらに2024年3月には、2トンアルミバンの2台セット「風神☆雷神」が再登場する。嗜好の異なる2台のデコレーションに加えて、個別の専用シールが付属。全盛期のデコトラの雰囲気がまんま楽しめる傑作といえよう。
2024年問題も立ちふさがり、物流業界は厳しい時代を訪れている。トラックが生き生きと走り回っていた時代を、せめてプラモデルの世界でよみがえらせるのも、悪くないだろう。
【画像ギャラリー】怪しくも魅力的なアオシマ「ザ☆デコトラ」シリーズの全貌はこちら!(11枚)画像ギャラリー
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