首都圏記録的大雪のあおりを食って大渋滞発生!! 「一般道の通行止め」はやりすぎ!? ほんとに意味があったのか? 【清水草一の道路ニュース】

■いったい何が正解だったのか? 次はどうするべきか?

 微妙な問題だが、一般道に交差するすべての道路を封鎖することが到底不可能である以上、こういった部分的封鎖以外の方法はない。おかげで一部のドライバーだけがひどい目にあったわけだが、今回の出来事によって、首都圏のドライバーに対して、「雪が降ったらクルマでの移動・輸送はあきらめろ」という、強いアナウンス効果はあったはずだ。

 国交省は、一般道の通行止めを行う際、X(旧ツイッター)等で通知を行い、それをテレビ・ラジオなどのメディアも伝えたが「え? 14時から通行止め?」と聞いても半信半疑で、そのまま走行を続けていたドライバーが多かった。

 逆に朝の出発前は、「今日は雪で電車が止まるかもしれないからクルマで仕事に行こう」という人もかなりいた。

筆者自宅近くにある、普段は常にクルマが走り続ける片側二車線の大通りも、ご覧のとおりあっという間に雪で埋まってしまった
筆者自宅近くにある、普段は常にクルマが走り続ける片側二車線の大通りも、ご覧のとおりあっという間に雪で埋まってしまった

 もともと首都圏は、雪に慣れていないせいで、どうしても雪を舐めてしまう。どれだけメディアが「雪道でノーマルタイヤは道交法違反」といっても、「まあなんとかなるだろ」「そんなに降らないだろ」と、ノーマルタイヤで突撃するドライバーが一定数いる。それを完全に防ぐのは不可能だ。

 しかし今回の事態で、「ひどい目に遭うかもしれないから」と、クルマの利用を思いとどまる人が増えるだろう。

 国交省は、今回の混乱を検証し、今後に生かす方針だという。今後は、高速道路だけでなく一般道でも通行止めを実施することを、もっと事前にしっかりアナウンスしてもらいたい。

 ただ、一般道でも予防的通行止めを実施するのは、雪が滅多に積もらない首都圏だからこそ、必要なことだろう。首都圏では鉄道も雪に弱いから、大雪の予報の時は外出を諦めるか、さもなくば出先に泊まりこむくらいの覚悟を固めるしかない。

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