チームKタッチポルシェ、#11エクセレンス号ドライバーの塚本奈々美です。
8月8、9日のポルシェカレラカップ第7戦、第8戦、ジャンクSPORTS浜田雅功さんの「浜田大明神」のご加護のおかげで(?)、今シーズンで最も過酷なレースをなんとか無事乗り切ることができました。
まったくの余談ながら、この「浜田大明神」は、元々2006年に浜田さんが初めてF1観戦されたハンガリーPGで当時ホンダ所属のジェイソン・バトン選手が優勝、「浜田さんが行けば奇跡がおこる」という神話が始まり、
その後、トヨタ、スーパーアグリらのチームも浜田大明神を信じるようになったとのこと。つまり、かの大明神はモータースポーツが発祥であり、それならば私もと、先日のジャンクSPORTS出演を機に浜田大明神を信仰させて頂くことにしました(笑)
とにかく、この猛暑、屈強な男性レーサーでも体調不良を訴え、レースをリタイアするほど。
私は当初、女性の非力を補うためのトレーニングを重ねてきましたが、平行して体調の管理にもつとめていたことが功を奏し、さすがに今回の暑さには体のだるさなどに悩まされながらも、決勝では自己ベストタイムをマーク、トップグループと1秒差圏内で走ることができました。
たった1秒の中に6台が並ぶこのレースで、「またひとつハードルを乗り越えることができたね」と周囲にも声をかけて頂き、ホントにうれしかったですね。
前回の第6戦(富士)で7位と自己最高位だったこともあり、今回も7位以内、最低でもシングル順位(9位以内)を目指して走りましたが、8日の第7戦は途中雨がぱらつくなかで9位、最低限の目標はクリアしたものの、私としてはまだまだ不満の残る結果でした。
レース経験豊富な選手も多く参戦するなか、私にはやはりバトル経験が足りていません。
また、個人成績はもちろんのこと、現在首位を行くチームポイントランキングを守るため、絶対リタイアをしてはいけないとのプレッシャーとも戦いながら、第7戦決勝が終わったらすぐに翌日の第8戦に備え、山野直也スーパーバイザーとともに車載映像を確認し、反省点を洗い直しました。
その成果もあり、9日の第8戦は8位ゴールと、順位をひとつ上げることができました。どうやら、私の周りでは「ロケットスタートの奈々美」とも言われ始めたようです。こういう「○○の・・・」というニックネームが付くことはレーシングドライバーとしては嬉しいことですね。
今回は予選直前に事務局からブルテンが出され、全車急きょセットを変更することに・・・(汗)、テストをしたことのないセットでいきなりの予選ながら、自己ベスト更新、バトルの引き出しも増え、また一つ成長できたことを素直に喜んでます。
パワー面ではロガーのグラフを見ても、チームメイトの男性選手とそん色のないレベルになってきました。残るはあと2戦、場所は鈴鹿サーキット、第9戦は8月29・30日のSuperGT、そして最終戦は9月26・27日のF1日本GPで走ります。
かつてセバスチャン・ベッテルが「神の手で作られたサーキット」と例え、世界のF1ドライバーも好むサーキットながら、難易度も極めて高い鈴鹿をどう攻略できるか、私自身楽しみでなりません。
最後に、私のPCCJ参戦が山梨放送の人気スポーツ番組「山梨スピリッツ」で特集され、8月16日17時~放送されます。ぜひご覧になってください。
- 塚本奈々美 http://nana-jkb.com/
- レーシングドライバー(国際Cライ、D1−Bライ)
- モデル・タレント
- 今季はPCCJ、GR86/BRZレース、D1SL(ドリフト)などに参戦
- 女子カート部(JKB)部長
- やまなし大使レーサーリンクCPO(チーフプロモーションオフィサー)
- 映画「新劇場版頭文字D Legend2-闘走-」 プロモーションアンバサダー
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