痛ましい事故が続いてしまっている昨今、現在、販売中のクルマで最も安全性に配慮したモデルはどれか、というのは、誰しもが気になるところではないだろうか。
国交省と独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)が毎年実施しているクルマの安全性能の指標となる「自動車アセスメント」。その2018年度の試験結果が、5月31日に発表された。
アセスメントは1995年度から始まり、従来の衝突安全性能に加えて2014年度からは予防安全性能の結果も公表されている。今回はその様子を踏まえ、優れた安全性能のクルマを紹介したい。
※本稿は2019年6月のものです
文・写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年7月10日号
【予防安全性能評価】 21車中15台が最高評価「ASV+++」を獲得!
自動ブレーキなどの「予防安全性能評価」では、2018年度から被害軽減ブレーキの試験方法に昼間だけでなく夜間を追加。
また、夜間時にロービームとハイビームが自動で切り替わるか、対向車へのロービームの照射範囲を可変制御するかを評価する「高機能前照灯」、ブレーキとアクセルを踏み間違えた際に衝突防止、急発進や急加速を抑制するかをみる「ペダル踏み間違い時加速抑制」が項目に加わった。
結果は21車中アルファード/ヴェルファイアが満点の126点を獲得し、大賞に輝いた。
■衝突安全性能評価では、11車中8台が最高評価の「ファイブスター賞」を獲得!
一方、衝突安全性能評価では試験項目は変わらないが、昨年までの208点満点から100点満点に採点を変更。満点獲得車はなかったが、フォレスターとクラウンの2台が同点首位で大賞となった。
試験結果発表会に出席したトヨタの吉田守孝副社長は「ペダルの踏み間違いによる不幸な事故が続くなか、メーカーとして何ができるのか、他メーカーやディーラー、自治体と協議して詰めていきたい」と話していた。
JNCAPの自動車アセスメントの結果はこちらからのオフィシャルウェブサイトからも確認することができる。
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