塚本奈々美のポルシェカレラカップ挑戦記 7

塚本奈々美のポルシェカレラカップ挑戦記 7
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写真家・山岸伸さん撮影のポートレート ©SHIN YAMAGISHI

 今回レポートする1戦はスーパーGTの鈴鹿1000㎞と併催されたイベント。
ここ数年サーキットでの経験を増やしている塚本さんだが、ポルシェで鈴鹿を走るのは初だという。

 今年はうだるような熱さがない代わりに雨という難しいコンディションとなったが、 世界に名だたるドライバーズサーキットの鈴鹿をどのように走りレースを展開したのか


 TEAM KTOUCH PORSCHE、#11エクセレンス号ドライバーの塚本奈々美です。8月29日・30日、PCCJ第9戦目が今季このシリーズ初の鈴鹿サーキットで開催されました。

 ポルシェというハイパワーマシンで初めて走る鈴鹿サーキットは、経験の浅い私にはとても課題が多いうえに、折しも雨が降ったりやんだりの難し~い路面に悩まされることになりました。

 走行データを何度も見直し、山野直也スーパーバイザーからアドバイスを受けながら、なんとかタイムを縮めていきましたが、予選では納得のいく走りができず、16番グリッドからのスタートとなりました。

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鈴鹿のストレート上にて

 そして迎えた決勝、レコードラインのところどころが乾き始めていることから一度はスリックタイヤに履き替えることを考えましたが、天気図ではレース後半から雨雲が通る予想。そこで思案の末、レース後半に雨が降ることを想定し、レインタイヤをチョイスしました。

 スタートダッシュでは16位から一気に7位まで浮上するに成功! 必死で後続車を抑えて走りましたが、路面は私の予想とは裏腹に乾いていくいっぽう……、乾いた路面にレインタイヤはすぐに垂れてしまい、2周目以降は後続車を抑えることができず、5周を超えたところから今度は前半で使ったタイヤのツケがきてしま うという 苦しい展開に……。

 路面の濡れた場所でタイヤを冷やし、ラインを色々と変えて試行錯誤しながら最後まで走り切りましたが、順位は最終的に12位と前戦に比べてても大きく後退する非常に悔しい結果となりました。

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鈴鹿を走る#11エクセレンス号

 天候を読む、難しい路面に対応する、タイヤマネジメントをしながらその時のベストなラインを見つけていく……内容の濃いレースでドライバーとして成長させられましたが、同時に経験の少なさを痛感した1戦でした。

 PCCJ最終戦は9月26日・27日に同じく鈴鹿でF1日本GPのサポートレースとして開催されます。今回の経験も活かし、今季のPCCJの総仕上げとして、鈴鹿の走りを楽しみたいと思います。

 そして、今回初優勝を飾った同僚ドライバー、久保凛太郎選手とともに、最終戦でTEAM KTOUCH PORSCEのチーム優勝を決め、そのトロフィーを今シリーズをともに戦ってくれたスタッフやメカニックとともに掲げたいと思っています。

プロフィール
©SHIN YAMAGISHI
  • 塚本奈々美  http://nana-jkb.com/
  • レーシングドライバー(国際Cライ、D1-Bライ)
  • モデル、タレント
  • 今季はPCCJ、GR86/BRZレース、D1SL(ドリフト)などに参戦
  • 女子カート部(JKB)部長
  • やまなし大使レーサーリンクCPO(チーフプロモーションオフィサー)
  • 映画「新劇場版頭文字D Legend3-夢現-」プロモーションアンバサダー
  • 9月18日、DVD「PRIVATE 美しすぎる
  • レーシングドライバー塚本奈々美 」竹書房より発売予定

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