今シーズンPCCJ(ポルシェ・カレラ・カップ・ジャパン)に果敢にチャレンジしている女子カート部部長の塚本奈々美さんの挑戦記も今回が最終回!
TEAM KTOUCH PORSCHE、チーム優勝!!!
9月27日、F1日本GP鈴鹿で開催されたPCCJ第10戦(最終戦)、F1サポートレースということで、いつもよりかなり規制が多いなか、練習走行での車載映像も撮ること許されず、同じ鈴鹿で行われた第9戦の映像やロガーデータを見直すことで予選・決勝への準備をしました。
しかし、予選中の最終コーナー、他車に譲ってもらい加速したところで最終ポストから赤旗が出て、それに対応出来ずにペナルティ、痛恨のピットスタートとなりました。
決勝ではできる限り前に追いつこうと1周1周諦めない気持ちで走り、タイムは前回のベストより0.1 秒遅く自己ベストも更新できずに苦しい戦いとなりましたが、なんとか13位までポジションを挽回して最終戦をフィニッシュ。
この結果、個人ではシリーズポイントランク11位ということで、当初目標としたシングル順位は果たせませんでしたが、同僚の久保凛太郎選手のシリーズを通しての頑張りもあり、TEAM KTOUCH PORSCHEは3年連続のチーム優勝を果たしました。
最終戦終了時には、皆さん口を揃えて「最後まで無事でよかった(クルマが)」と言われました(笑)。カップカーに乗ることは私の人生で最大のチャレンジでしたが、私をドライバーに抜擢頂いた方々も、ある意味「賭け」だった思います。ホントにご心配をおかけ致しました(笑)。
最初のマシンテストから「ハイパワーマシンに乗るには体力が足りない」と指摘を受け、プロフェショナルに師事してこの課題はシーズン早々にクリアしましたが、それはスタートラインに立ったことでしかなく、ライバルに比べレース経験が浅い私は、周りにご迷惑をかけることも多々ありました。
自分の技術の足りなさと課題をはっきりと突き付けられた1年でしたが、同時に今までにないほど成長させられた1年でした。
チーム、関係者はもちろん、落ち込んでいる時に「応援してます!」というファンの声に何度も助けられたからこそ、シリーズを最後まで諦めずに 走りきれました。皆様には本当に感謝、感謝です!
私のPCCJ挑戦記も今回の8回目が最終回になりますが、今季の私のPCCJの戦いをイメージビデオにまとめて頂き、BestCar ON AIRで公開して頂きました。ぜひ、多くの方にご覧頂ければと思います。
そして10月14日にチーム優勝祝勝会があり、その際に株式会社エクセレンスインターナショナル・藤田正代表取締役と同社モータースポーツ室・山野直也室長にお話を伺いました。
■藤田 正代表取締役
チーム優勝という非常にいい形でシーズンを締めくくることが出来た。難しいカップカーに新人2人が乗るということで非常に心配はあったが、ドライバー2人とも成長が著しかった。また、全戦にわたり、メカニカルトラブルなく終われたことも素晴らしく、メカニックは正確に手際よく動いてくれた。車作りをみんなで支えたこの一年の経験は、みんなの財産になったと思います。
■山野直也執行役員・モータースポーツ室長
スーパーバイザーという立場は初めてで、またスーパーGTとPCCJが併催という中、3台をしっかりと見るのは大変でした。次々と走行時間がやってくる中、先回りして準備しながら、私自身のドライバー経験を活かしてセッティングや作戦など、どうしたらもっと良くなるのかをひたすら考えました。
また、個々のドライバーが何を思って、何を目標に活動しているのか、常に把握する心構えで臨みました。レースは、会社のため、お客さんのため、商品開発のためなど・・誰かのためにならなかったらモチベーションとして続かない。日本トップのポルシェディーラーとして、モータースポーツはポルシェと切っても切り離せないと思うし、メカニックの教育・研修にもなる。
我々がこういう活動をすることによって、サーキットを走るポルシェと街中で皆さんが走らせるポルシェがリンクしていることを伝えています。また、エクセレンスでポルシェを購入頂いたお客様に特別な体験をしてもらい、喜んでもらえたことも非常に良かった。
- 塚本奈々美 http://nanajkb.com/
- レーシングドライバー(国際Cライ、D1-Bライ)
- モデル
- 今季はPCCJ、GR86/BRZレース、D1SL(ドリフト)に参戦
- 女子カート部(JKB)部長
- やまなし大使
- 映画『新劇場版「頭文字D」Legend3-夢現-』
- プロモーションアンバサダー
- DVD「PRIVATE~ 美しすぎるレーシングドライバー~ 」竹書房より発売中
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