2019年10月からいよいよ消費税が10%に引き上げられる。クルマも例外ではなく、2019年10月以降に登録される新車には10%の消費税がかけられることに!
……消費税増税まであと約1ヵ月。同じモノなら誰もが2%安く買いたいはず。
そこで、本稿では流通ジャーナリストの遠藤徹氏が、ディーラーをまわって知り得た生の情報をもとに、9月末までの登録が間に合う全50車種を解説。実はまだ「8%で買える車」は少なくない!
(※本稿はベストカー 9月10号制作時点での情報です)
文:遠藤徹
写真:編集部
ベストカー 2019年9月10日号
消費税8%で買える車はまだ多数存在!
この8月に「買う!」と決め、消費税8%のうちに登録となる車種をまず知りたいところ。おなじみ遠藤徹氏調べのリストが【表1、表2】のとおり。注目すべきポイントを追っていこう。
現行8%の消費税課税で購入できる国産車はかなりあると考えていい。
逆に10月以降になる主なモデルを挙げると……、トヨタはプリウス、アルファード/ヴェルファイア、シエンタ、RAV4、86などとレクサスは全車種。
日産はスカイライン、GT-R、マーチ。ホンダはインサイト、シビック、新型N-WGNなど。マツダはマツダ2、スバルはインプレッサなどで、スズキはソリオ、ジムニー/ジムニーシエラ、ダイハツはタントなどだ。
トヨタが多いのは最近になって、成約してから生産する方式に切り替えていることやハイブリッド車はバッテリーの供給遅れがあるためである。
さて、【表1、表2】を見るとコンパクトカーが多く名を連ねていることがわかる。
フルモデルチェンジを控えたヴィッツ、フィットがあり、モデルが古くなった戦略モデルのアクア、パッソ、ノート、マーチ、スイフトなど。
これらは通常月だと比較的値引きのガードは固いが、この8〜9月なら3万〜5万円の上乗せが可能だ。
フィットは11月中旬のフルモデルチェンジで、現行モデルは9月中にオーダーストップする見込み。つまり中間決算セール、消費税実施前の駆け込みが重なるのでさらに値引きが見込め、狙い目になる。
それではメーカー別に注目点や、ポイントになる車種などを挙げていこう。
【トヨタ、日産、ホンダ】消費税8%で買える車種は?
8%で登録できるトヨタの車種の傾向は、古めで量販戦略車が多いこと。ライバル車と競合させて攻めると好条件が引き出しやすい。
また、ノア/ヴォクシー/エスクァイア、タンク/ルーミーの姉妹車は、2020年5月にトヨタ4系列店が全車扱いになるのにともない1モデルに統合される見通しだから、これをネタにお互いを競合させて粘ると大幅値引きがゲットできるはず。
日産は、主軸モデルのほとんどがまだ間に合う。モデルが古く販売が頭打ち傾向にあるためだ。
セレナのように8月1日にマイナーチェンジしても、納期が長引かず比較的好条件で買える。ノートとセレナのe-POWERは人気が高いが、それでも間に合う状況にある。
ホンダは10月中旬にフリードとN-BOXがマイナーチェンジする。こちらは9月上旬あたりがオーダーストップで、同様に9月の中間決算セール&駆け込みと重なり激安購入の可能性も大。
それぞれ最強ライバルのシエンタ、タントを中心に一騎打ちと、他店舗との同一車競合を絡ませて攻めれば高額値引きを引き出せるはず。
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