■ガソリン車の不適切事案では試験結果の出力とトルクの値を書き換え
原動機車載出力試験(ガソリン機関)、電動機最高出力及び定格出力試験における不適切事案では2013年5月~2015年6月に実施した原動機車載出力試験、電動機最高出力及び定格出力試験において以下の1事案があった。
・試験結果の出力値およびトルク値を書き換えて試験成績書に記載した(虚偽記載)
こちらの理由や背景には、「試験結果が同一諸元の原動機や電動機を搭載する機種の諸元値に未達または過達の場合、追加の解析が発生する可能性があるが、諸元値に対する差がわずかだった場合には性能のばらつきの範囲内であると考え、既に認証を取得している機種の諸元値に書き換えることで、追加解析の発生を回避し、工数を増やさずにすむと考えてしまった」としている。
■ガソリン車の原動機車載出力試験でも不適切事案
最後の原動機車載出力試験(ガソリン機関)における不適切事案については2013年4月~2015年1月に実施した原動機車載出力試験において以下の1事案があった。
・法規では発電機を作動させた状態で試験を行うべきところ、作動させずに実施し、別の同一原動機試験で得られた補正値を用いて数値を算出し、これを発電機が作動した状態と同等の試験結果とみなした。(試験条件の不備)
こちらの背景と理由について、「発電機を作動させた状態での測定が試験条件であることが試験マニュアルに規定されておらず、補正値を用いて算出した数値が定められた条件での試験結果と同等であるとみなし、工数を増やさずにすむと考えてしまった」
今後の再発防止についてホンダは、「今回の事象を重く受け止め、コンプライアンスおよびガバナンス強化の観点をふまえた再発防止に全社をあげて取り組みます。あらためて法令順守を徹底する考えを、経営のトップメッセージとして社内に発信し、全ての従業員に対して遵法マインドの育成強化を図ります。また、人によって異なる解釈や判断が発生しないよう、適切な業務プロセスを構築・標準化するとともに、内部監査機能のさらなる強化を図ります」としている。
今後、ホンダは記者会見でこの問題について記者会見を開く予定で、そちらの続報もお伝えしよう。
・本田技研工業株式会社Honda お客様相談センターTEL:0120-112010(9:00~12:00/13:00~17:00)
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