標準のフリードも大幅にデザイン変更
いっぽう、ノーマルのフリードもエクステリアのデザインを大幅変更。パワートレイン系では出力に変更はないものの、各部をブラッシュアップして走りを大幅に進化させ、安全装備も充実させた。
エクステリアデザインは、グリル上部がボディ同色に変更され、精悍で落ち着きのある顔にイメージチェンジ。ホンダ開発陣はこのエクステリアデザインを「凛」という言葉で表現している。
パワートレインの出力に変更はないが走りの質が大幅進化
フリードには1.5L、直4i-VTEC+i-DCD(110ps/13.7kgm+29.5ps/16.3kgm)のハイブリッドと、1.5L、直4(131ps/15.8kgm)という2つのパワートレインが用意されているが、今回のマイチェンで出力の変更はない。
しかし、燃焼の改善や熱損失低減、ノッキング抑制などハイブリッドの燃焼技術を改良したほか、フリクション低減や燃焼改善(全車)、新しいキャタリストによる排ガス性能向上でWLTCモード燃費対応など、ホンダらしい実に細かい改良が施されている。
なかでも、電動パワステの改良による「ステアリング操舵フィールのしっかり感向上」と、ホンダミニバン初の「ブレーキ操舵ステップダウンシフト制御」(ガソリン車)は、「変化の幅が大きいのでぜひ乗って確かめていただきたい」と、開発陣から太鼓判が出るほどだから、相当進化しているのだろう。
電動パワステの改良については、制御を変更し低速域(街中)での取り回しのしやすさはそのままに、中高速域では外乱に左右されない安定感や、レーンチェンジでも安心できる、しっかりとした操舵感を持たせたという。つまり、高速道路で、しっかりとしたステアリングフィールが味わえるということだ。
通常のブレーキ操作でエンジンブレーキを併用した減速が行える「ブレーキ操作ステップダウンシフト制御」(ガソリン車)についてはすでにジェイドRSやヴェゼルRSなどに採用されているもの。
「坂道を下って車速が上がった時にブレーキを踏むと(自動で)エンジンブレーキがアシストすることでスムーズに坂を下っていくことができ、コーナリング時もブレーキをかけていくとエンジン回転数が上がってブレーキングをサポートするが、その際に横Gを検知して回転数をキープすることで、その後の立ち上がりもエンジン回転数が変動することなくスムーズにいける。速く走るというよりも運転がうまくなったようなことができる制御」とのことだ。
安全装備としては 全タイプにミリ波レーダーとカメラで状況を認識し、安心、快適な運転をサポートする Honda SENSING を全タイプに標準装備。
ACCの性能が向上したほか、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに対応した英語併記の標識対応、さらに不注意による急な後退を防止し注意を喚起する後方誤発進抑制機能を新たに搭載した。
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