■2020年5月はトヨタ商品ラインナップ再編の重要期に
トヨタは2020年5月に全系列店でトヨタ全車の併売を全国規模に拡大しますが、これにともない、商品ラインナップの再編にも取り組む方針のようです。
今秋の9月17日にフルモデルチェンジするカローラは当初カローラ店専売でスタートしますが、2020年5月には全系列店扱いに移行します。この際に小型セダンのプレミオ/アリオンの2020年内廃止を表明する方向で調整しています。
さらに、このほぼ同時期に現在ある姉妹車を1本化する方針も明らかにします。
東京地区のメーカー資本は「トヨタモビリティ東京」に統合しましたが、ほかの地場資本が多い地域は「トヨタモビリティ」に商号を統一しても企業統合せずに別会社を存続させることから、トヨタ販社同士の競合は一段と激化することも予想されます。
■グローバル車名への変更に戸惑うマツダ店の各販社
マツダは、乗用車の車名をグローバルで使っている数字の名称に切り替えていますが、これに対して販売現場のマツダ店は戸惑いを隠せない状況にあります。
「来店客はマツダ2(デミオ)とCX-3を間違えたり、CX-3のフルモデルチェンジがCX-30であると勘違いしたりしている。
当分は周知徹底に時間がかかりそうだ」と、営業マンは一様にコメントしています。
販売実績は「マツダ2とマツダ6は小幅改良だから売れゆきはあまりよくない。
マツダ3はフルモデルチェンジだから多少引き合いが多いが、SKYACTIV-Xモデルは価格が高いので売るのが難しいかもしれない」と不安な顔を見せています。
■三菱はディーゼル乗用車が絶好調で倍増の勢い
三菱自動車のディーゼル乗用車が好調な販売推移を見せています。
2月にデリカD:5をビッグマイナーチェンジし、6月にはエクリプスクロスにデリカD:5と同じ2.3Lディーゼルターボ車を加えたのがその要因です。
7月の登録実績はディーゼル乗用車トータルで1791台となり、これは前年同月に比べて98.8%増の2倍近い伸びになっています。
これによって同社登録乗用車のディーゼル比率は52.3%と半分を突破し、はじめてガソリン車を上回りました。
■2020年レクサスの新型車はISのビッグマイナーチェンジのみ?
レクサスの販売店筋によると、「2020年の新商品展開は、中盤に実施されるISのビッグマイナーチェンジのみになる見通し」とのことです。
このマイナーチェンジは内外装のデザイン変更が中心になり、最近のレクサス車に見られる、より派手な大型フロントグリルで見栄えをよくする予定です。メカニズム面の手直しはありません。
なお、今夏もイヤーモデルの小変更を予定しています。
■マイナーチェンジしたセレナの販売が好調なスタート
8月1日にマイナーチェンジしたセレナの販売が、好調なスタートを切っています。売れ筋はハイウェイスターの上級グレードで、約半分はe-POWERで占めています。
8月中旬現在の納期は10月に入ってからで、登録は消費税引き上げ後になります。
販売店によっては従来モデルの在庫がかなり残っている店舗もあり、こちらは40万円引き以上の大幅値引きが可能となります。
マイナーチェンジ後のモデルの値引きは20万円以下に引き締めています。
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