「整備で感謝されたの初めて」 2回目の八丈島貢献イベント!! フェアレディZも初上陸で昂る「日産魂」

■経験はなによりも強い財産になる

実習で学んだ内容を忠実にするのみ。それでも本物のお客さんの車両となれば緊張感が高まる
実習で学んだ内容を忠実にするのみ。それでも本物のお客さんの車両となれば緊張感が高まる

 なんたって学生は実習場にある日産車しか触れていなければ、インターンこそあれど本格的な実務にあたったこともない。

 だからこそ八丈島の車両で学ぶことは多い。この過程こそ整備士としての引き出しを増やすきっかけになるし、トラブルシューティングは実戦に勝るものはないのだ。

 今回も走行中に「カタカタ」という異音が気になるという車両が入庫。ダンパーのガタ、エンジンマウントなど多くの点検項目を調べる学生たち。

日産自動車の常務執行役員、そして日産学園理事長の神田昌明氏も駆けつけた。学生からも多くの質問を受けていたぞ
日産自動車の常務執行役員、そして日産学園理事長の神田昌明氏も駆けつけた。学生からも多くの質問を受けていたぞ

 そしてついに異音の発生源を突き止めた。なんとエアクリーナーの吸気ホースを留めているピンが外れてしまっていたのだ。学生からすればまさかまさかの事例だが、複数オーナーを巡り巡ってきた中古車が多い八丈島ではこのようなトラブルも多い。

 イベント全体から見れば「たった5分」の出来事。それでも学生にとってみれば整備士として業務に当たった際の心構えは変わる。

 トラブルシューティングのひとつとしてエアクリーナーを点検するだろう。彼が得た知識で作業がスムーズに進むことで顧客満足度も高まる。

八丈小島を背にするフェアレディZ。最高のロケーションでクルマを通じた学びができるのはまさに日産自動車大学校と国沢さんのパワーだ
八丈小島を背にするフェアレディZ。最高のロケーションでクルマを通じた学びができるのはまさに日産自動車大学校と国沢さんのパワーだ

 なにより他の人の役に立つという経験は整備士としてのモチベーションが上がるものだし、学生のなかには「整備をして初めてありがとうと言われました」という声もあった。

 もちろん「やりがい」だけでは生きていけない。今回のイベントには国土交通省の担当者2名が霞ヶ関から視察に訪れ、新たな時代の整備業界を模索していた。

 整備士は決してキツイだけの仕事ではない。もっと評価され、正当な対価を得られるように、ベストカーは応援していきます。

【画像ギャラリー】こんなにも錆びても助ける!! まさにクルマのドクター「整備士」はかっこいいんだぞーー!!!(17枚)画像ギャラリー

 

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