希少オープンカーはJリーグサンフレッチェの優勝パレードでも活躍
さて、このクルマは誰の持ち物なのか? この質問に対するマツダ広報部の回答は「実行委員会の依頼があり、貸し出したものです」というもの。
つまり、RX-8オープンも、アテンザオープンも、マツダが主にイベント用車両として所有するクルマだったのだ。
となれば「カープの優勝パレード以外にも使われていた?」と思った方もいるだろう。そのとおり! じつはこのRX-8&アテンザオープン、過去にはサッカーJリーグ、サンフレッチェ広島の優勝パレードなどにも使われていたのだ。
では、どのようにしてこのオープンカーが製作されたのか? 「市販車ではないので、あまり詳細についてはお答えできないのです……」とマツダ広報部は慎重な物言いだったが、ある関係者によれば「“一品モノ”なので、架装業者に依頼し、オープンにしてもらった車両」とのこと。
クルマをよく観察すると、RX-8もアテンザも幌などは付いておらず、ルーフを取っ払い、前後ドア間のピラー部にロールバーを設置した構造となっている。RX-8とアテンザという車種選定も、パレードで見栄えがし、ともに後席に人を乗せるため4シーターが必須であったことがうかがえる。
そして、クルマ好きにとって気になるRX-8オープンのベースは、フロントフェイスから2008年3月のマイナーチェンジ以前の前期型だということもわかる。
ロータリーエンジン搭載のオープンカーといえば、サバンナRX-7(FC3S)以来途絶えているが、そういう意味でもこのRX-8オープンは貴重!?
ちなみ4台とも“広島ナンバー”なので、普段は広島県内にあるマツダの施設で管理されている可能性が高い。
カタログにはない唯一無二のオープンカーが次に見られるのはカープの日本一か、サンフレッチェの優勝か。その時は、新たなスペシャルオープンカーの登場にも期待したい!
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