クルマにまつわるさまざまな不思議を追う本企画。今回、宇宙人が「まじか!」と眼を剥いたのがマイナス金利。
しかも高級輸入車ブランドのジャガーが、自動車業界初の「マイナスローンプログラム」を開始。ローンを組むと現金で買うよりも安くなるというのだから、本当に驚きだ。
文:編集部、渡辺陽一郎
ベストカー2016年11月26日号
マイナス金利が適用されるのは特定のプログラムのみ
今年10月1日から12月末までの期間限定で、ジャガーXEとXFの全グレードが対象となる。
ただし、マイナス金利が適用されるのは、3年後にクルマを返却するか買い取るかを選択する残価設定型の「スマートオーナーシップ55」にのみで、通常のローンには設定されない。
XEピュアとXF Sの支払い例は下の表のとおり。現金に対する支払い総額の差はXEピュアで1万123円、XF Sで2万1016円とわずかだが、通常1.9%の金利で運営している「スマートオーナーシップ55」と比べるとXEピュアで20万2987円、XF Sで42万1038円もお得となる。これは大きい!
ジャガーランドローバージャパンの広報部に気になるところを聞いてみた。
─なぜXEとXFが対象なのでしょう?
ローンを使われる方が多い車種なので、金利の優遇策が効果的と判断しました。
─今後、対象車種が増える可能性はありますか?
可能性は否定しません。
─残価設定型ローンのみが対象なのはなぜでしょう?
お客様に月々の負担を軽減していただけるプログラムなので「スマートオーナーシップ55」のみを対象としました。
─今後、通常のフルローン型にもマイナス金利が適用される可能性はありますか?
可能性は否定しません。
─「マイナスローンプログラム」を3年後以降にも延長することはできますか?
延長はできますが、金利はその時点での通常金利になります。
─「マイナスローンプログラム」を使った場合でも車両の値引きはありますか?
個々の商談内容についてはコメントしません。
─現状での反響はいかがでしょう?
まだ始めたばかりなので、答えられません。
ふむ。なんというかこう、いまいち盛り上がりに欠けているような……。専門家はこのジャガーの販売政策をどう捉えているのか。自動車評論家の渡辺陽一郎氏は次のように分析する。
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