激安でも思い出は新車以上!? 俺のやっすいクルマ列伝

元ベストカーガイド編集部員のあの評論家はドイツ車に(国沢光宏)

 私が最初に買ったクルマは初代RX-7の中古車で、100万円しました。37年前にもかかわらず近所の月極駐車場って3万円! そんなことから毎月3万円くらいのローンを組むことにまったく抵抗なかったのだ。

 しかし! ベストカーガイドの編集部に入って輸入車に乗ったら「これだ!」。目が覚めちゃったんですね。たまたま個人売買のページ担当だったため、掲載モレになったアウディ80を購入した次第。

 確か30万円くらいだったと思う。

 壊れたら捨てる気持ちでの購入です。しかし! 多少古かったものの驚くほどコンディションのいい個体で、壊れることもなし。すばらしい買い物でしたね。このクルマで輸入車の面白さに開眼した。

 以後、アルファロメオ、ボルボ、シトロエンと輸入車ばかり乗り継ぐことに。読者諸兄も国産車しか経験なければ、ぜひ格安の輸入車にチャレンジしていただきたい。上物なら案外壊れないです。

ジムカーナチャンプは7万円で社用車を購入!? (山野哲也)

 自分の会社用のクルマを探していたら、近所の知らない板金屋さんに中古の初代ステップワゴンが置いてあり、7万円と表示されていたんです。

 「70万円の間違いじゃないよな?」と思って近づいて見たらやっぱり7万円と書いてある。

 その時はそのまま戻ったんですが、その後、そのクルマの安さが気になって気になって(笑)。2週間後にまたいってみたら、同じように置いてあり、改めて店の人に確認したら「ナビが壊れてますけど、7万円です」とのこと。

 その場でよく見て事故車でないことを確認し、「これください」って買っちゃいました。

 もう6~7年前の話ですが、今も現役で活躍中です。買い物って時々「モノとの出会い」がありますよね。

 この激安ステップワゴンは、まさにその「出会い」でしたね。僕も時々運転しますが、とてもいいクルマで大満足しています。

あの名車をたったの5万円で買っちゃった!? (岡本幸一郎)

 2003年の話。当時出入りしていた編集部の知人から「クルマを売りたがっている人がいる」と聞き、直接話をすることに。

 すると「車検も近いしボロなのでタダ同然でOK」的なことを言われ、当時はプジョー205 GTIの価値をよく把握していなかった筆者は、真に受けて本当に5万円しか払わなかった。

 当時はそれほどでもなかったとはいえ、今の相場を考えると、なんともお恥ずかしい話。売ってくれた人とは以降は接点がないのだが、願わくはお詫びしたい……。

 そしてその205 GTIではこんな後日談が。調子よく走ってくれていたのだが、購入から半年も経っていないある日、高速を走っていて、突然エンジンルームから「カンカンカン!」と金属音がしだした。

 ほどなくエンジンは止まり、二度と息を吹き返さず。JAFで修理工場にレッカーで運んで診てもらったところ、原因はエンジンオイル不足による焼き付き。なんとオイル残量警告灯が球切れしていたんだよね……。

若手評論家はバブリーなあのクルマを8万円で(永田恵一)

 今でこそ現行車を買えるようになった私だが、つい2年ほど前まではクルマの値段とはいえないような激安カーに散々世話になっていた。そのなかで特に思い出深いのは2台。

 1台目は20代初めに12年落ちを車検切れながら確か8万円で買った2代目ソアラGTツインターボL。

 私は2代目ソアラに小学生の頃”夢が詰まったクルマ”と憧れており、買った時は「夢が叶った!」と大喜びしたものだった(ずいぶん安い夢だが)。

 当時は時間があったうえ、ハイオクが100円で買えたこともあり、1年間で2万㎞を走り、夜中に首都高の高井戸出口付近でタイミングベルトが切れるというオチも経験させてくれた。

 2台目は20代後半にやっていた草レースの本番車が111型レビンだったため、マイカー兼練習カー兼バックアップカーとして確か10万円で買った同じレビン。

 コイツはボロながらまったく壊れずよく走ってくれ、私にかけがえのない走る喜びを与えてくれた。

次ページは : ベストカー編集部のベテランもやっすいクルマ経験者(BC編集部 飯干)

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

6代目はハイブリッド!?ウワサの新エンジンも搭載の次期型スープラが見えた!ベストカー11月26日号発売中!!

6代目はハイブリッド!?ウワサの新エンジンも搭載の次期型スープラが見えた!ベストカー11月26日号発売中!!

 ベストカーWebをご覧の皆さま、ちわっす!季節の変わり目にノックアウトされ、高熱でうなされながら誕…