ベストカー編集部のベテランもやっすいクルマ経験者(BC編集部 飯干)
大学2年の時、先輩から「俺のクルマを3万円で買わないか?」と持ちかけられ、即決。3万円にしてはハイクラスなケンメリスカイライン2000GTXのオーナーになった。
当時の厳しい排ガス規制に対応した、NAPSと呼ばれる非力なエンジンで「遅い」「鈍い」「重い」の三拍子が揃っていたが、生まれて初めての自分のクルマ。どこに行くのもケンメリだった。
なかでも思い出深いのは実家の大阪に帰る途中、海老名SAでヒッチハイクしていたイタリア人の若いカップルを乗せたこと。
運転手(私です)そっちのけで、京都で下ろすまでにケンカと仲直りを繰り返すこと3回。しかも仲直りするたびにカノジョの頭を撫でて愛を囁くルーティンをこなしているのを見て、イタリア男は大変だなと思った。
男が別れ際に「ナイスカー!」と言って親指を立てたのは、罪滅ぼしのつもりだったのか。その後、ケンメリの走りが以前より活発になったように感じたのは、やはり気のせいだろうね。
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