水野節炸裂!! 水野和敏トークショー@代官山蔦屋書店【イベントレポート】

 1月23日に発売したベストカー情報版ムック『水野和敏SPECIAL』。その発売を記念して代官山蔦屋書店で水野和敏トークショーを開催。

 満員御礼のトークショーではクルマの話のみならず、人生論、仕事論などへと話題は広がり、参加者も大きな刺激を受けた模様。さっそくトークショーの一部をご覧いただこう。

 文:WEBベストカー編集部/写真:西尾タクト


水野和敏がお、珠玉の言葉たち

 水野氏のトークショーにはさまざまな人が来場する。なかには現役のエンジニア、メカニック、そして部下との折衝で悩む一般企業の管理職の方。

 そんな聴衆の心に残る珠玉の名言を、水野氏が贈ってくれた。今回はトークショーのなかから抜粋してお送りしよう。

人はなぜ生きている?

 この質問に関してはかなり答えに詰まる方も多いはず。その答えは水野さんは簡潔に答えてくれた。

 「明日はきっともっといいことが起こるかもしれない、そうやって思うから明日も生きようと思うんです。嬉しいと脳内麻薬が出る。だからそれが快感で毎日過ごすんです」

 たしかに、つねに明日なにか変わるという思いがなければ、生きていくことが難しい。水野さんはこの思いがあったからこそ、R35開発など大変な経験も明日の未来を見ながらも乗り越えてきたそう。

常識を疑う勇気を持て

 クルマ業界で言われる常識。例えば「車両重量は軽いほうがいい」、「前後重量配分は50:50」にすべきなど、まことしやかに囁かれる常識を疑うことも必要だという。

 「1740kgのR35を作ったときに多くの評論家が”そんなに重くて速いわけがない”と言っていました。それは違います。止まっている状態の重量配分ではなく、動いている状態で前後ベストのタイヤグリップ力を作る。

 F1マシンがスタートを失敗した時にあっという間に大きく順位を下げますよね? 軽い=速いというのはすべてのクルマに当てはまりません。

 ”普通”の人が乗って速いクルマを作るとき、この常識は間違っています。タイヤと地面のグリップ力と4輪のバランスで”走る”、”曲がる”、”止まる”のすべての性能が決まるのです」

 当然とも思える常識を疑うことでまったく新しいものが生まれる。世界を驚愕させたGT-Rもその発想から生まれたマシンなのだ。

誰のために仕事をするのか?

 「私は入社試験をやる立場でいたら絶対に採用しない人間がいます。”私がほしいクルマを作ります”という人は採用しません。

 あなたが作ったクルマがおもしろいんですか? ということです。クルマは自分の理想ではない。お客さまのためなのです」

 水野氏はベストカーの「水野和敏が斬る」の連載でもこの観点をとても大切にしている。自分の愛車もこの観点で見てみると、開発者の考えを発見できるかもしれない。

トークショーの内容も詰まった1冊

 今回のトークショー、予定が合わず参加できなかった方も多いはず。しかし今回のトークショーでの語られた水野氏の熱い思いは『水野和敏SPEECIAL』のなかにしっかり詰まっている。

 クルマだけではなく、人生に、仕事にも効く本書をぜひお手に取って下さい。

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