「ノンアルコールビールで酒気帯び運転」はあり得ない 奇妙な事故の怪

ビールテイスト飲料からノンアルコールへ

写真は一番搾り製法を取り入れたノンアルコールビール「零ICHI」
写真は一番搾り製法を取り入れたノンアルコールビール「零ICHI」

 「以前はアルコール0.00%でない商品もあったのか?」。そんな記者の問いにキリンビールの広報担当者は、こう答えてくれた。

 「ええ、ありました。ただ、“誰もがお酒に酔わないものを”ということで、(アルコール0.00%の商品を)開発したのです」

 キリンは2009年に同社初のアルコール0.00%商品、「キリンフリー」を発売。今年4月に発売された零ICHI(ゼロイチ)を筆頭に0.00%のノンアルコール飲料を展開している。

 アルコールを僅かに含んでいた「ビールテイスト飲料」が進化を遂げ、今では0.00%の「ノンアルコールビール」が世間に定着したのである。

ノンアルコールビールで酒気帯びはあり得ない理由

 こうした0.00%のノンアルコール飲料には、「アルコールを発生させる発酵工程がないため、アルコール分はまったく入っていない」(キリンビール広報)という。つまり、「仮に大量に飲んでも酒気帯びにはならない」のだ。

 飲酒運転は断罪すべき行為だけれど、車とノンアルコールビールを結びづけて、“危険”だとするのは完全な誤解。

 本記事冒頭で紹介した「ノンアルコールビールを大量に飲んで酒気帯び運転となった事故」の報道の真偽までは、本誌は語ることができない。

 しかし「現在販売されている【ノンアルコールビール】と称する商品をいくら飲んでも、酒気帯び運転や飲酒運転となることは(成分上)あり得ない」とは言える。

 何事も正しい理解と使い方こそ大切。どんな車も不適切に扱えば事故は起きるし、どんな飲み物も飲み過ぎれば体にはよくない。ノンアルコールビールを飲む場合もぜひ適度に楽しんでほしい。

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