ラグビーワールドカップを記念したナンバープレートがデビューして、軽自動車に白ナンバー選択も可能になったと大騒ぎに。
今度はなんと図柄入りのナンバープレートを国土交通省がデビューさせる、なんて話題が届きました。
いったいどういうことなのか、国土交通省に聞いてみた。
文:WEB編集部/写真:国土交通省、Shutterstock.com
図柄入りナンバーは地域振興が目的だ
ラグビーワールドカップナンバーを付けたクルマを街中でもチラホラ見るようになりました。好き嫌いはあるでしょうけど、新鮮な印象も受けますね。
今度は図柄入りのナンバープレートを国土交通省が容認する、なんてお話が入ってきました。地域振興のためとのこと。
で、下の2枚のナンバープレートが国土交通省が発表したサンプル。「つくば」ナンバーだから筑波山。
しかも実写。斬新すぎるぜぃ。こういうところは税金使って、ちゃんとしたサンプル作ってもいい気がするけど……。
あくまでサンプルとのことだから「つくば」ナンバーの皆さんご心配なく!!
実際この図柄入りナンバーはいつから導入されるのか、国土交通省自動車局自動車情報課に聞いてみた。
BC WEB(以下、BC):いつごろからこのナンバーは導入されるのですか?
国土交通省(以下、国交省):2017年の12月までに地域の方からデザインの案をいただき、実際の交付は2018年10月頃です。現段階ではひとつの自治体にひとつの図柄になると思います。
BC:図柄の決まり事はありますか?
国交省:基本的にはナンバーの視認性を損なわないこと、そして地域振興につながるものかどうか、が大きいです。著作権なども当然ですがチェックします。
BC:ラグビーワールドカップ記念のナンバープレートではナンバー変更時に寄付金制度がありましたが(寄付することで装着するナンバープレートの選択肢が広がる制度)、今回の図柄入りナンバーも寄付金制度はあるのですか? またその寄付金は一口いくらくらいを想定していますか?
国交省:図柄入りナンバーの発給は有料になると思いますが、それとは別に寄付金の有無は選択できます。金額は国交省としては決めていませんが、ラグビーW杯と同じで1000円以上というのが目安になりそうです。
ほうほう、地域振興だからいろいろな図柄が出てきそうだ。ちなみに二輪のプレートのように形自体を変えることは認められないとのことで、あくまでも図柄のみだそう。皆さん、デザイン次第ではほしいですか?


ナンバーの地域名表示も大きく変わる予定
今回、注目すべきはナンバーの地域名表示が増える可能性があるということ。東京でいえば「世田谷」「杉並」などこれまでのナンバーの地域名とは異なる名称が認められている。
現在は117種類の地域名が存在するが、これがもっと増えるという。これまではこの地域名の新規申請について、少し厳しい条件があった。
従来の基準:該当地域内で10万台以上の自動車登録数があること
こうなると実質的に大都市のみが対象ともいえるわけで、以前の地域名増加の際は東北だと盛岡(宮城県)や郡山(福島県)、関東だと川口や越谷(埼玉県)などの大都市がメインになってしまった。
これでは地域振興する必要もない大都市ばかりが対象になるとのことで、新たな基準が設けられた。
新基準:従来基準を満たしていない場合であっても、対象地域内に複数の自治体が存在し、かつ、当該地域の登録自動車数が概ね5万台を超え、地域名表示が当該地域を称するものとして相当程度の知名度を有すること
書いてあることは難しいがまとめるとこんな感じだ。A村(登録台数2万台)とB村(登録台数3万台)のある地域は「●●地方」という名称で広く認知されていて、A村とB村が共同で申請すれば新規の地域名がもらえるということだ。地域振興のためには自治体も手を結ぶ必要がありそう!?
こちらは平成33年頃から交付を開始するという。
国土交通省のニュースリリースはこちらから
http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha06_hh_000070.html
