基本的な内容ではありますが、啓発と認知度向上の願いを込めて記事化いたします。
自動車を愛する一人として、クルマが挑発や脅迫、凶器として使用される状況が、少しでもなくなるよう祈っております。
文:ベストカーWeb編集部
写真:Shutterstock.com
■最長で20年以下の懲役
「あおり運転」に代表される危険運転行為は、道交法違反です。もし相手を事故・死傷などに追いやった場合は危険運転致死傷罪が適用され、最長で20年以下の懲役に処される可能性があります。
また、安全な車間距離を取らずに前車へ接近する行為は、道交法26条が禁止する「車間距離不保持」に該当します。
高速道路での車間距離不保持は3か月以下の懲役または5万円以下の罰金が科され、一般道での車間距離不保持は5万円以下の罰金が科されます。違法行為に遭遇した場合は落ち着いてすみやかに距離を取り、安全な場所に停車するなどして警察へ通報しましょう。
もし相手が車外に出てきて自車に向けて挑発してきたり、脅迫行為や車両への暴行を加えてきた場合は、決して車外に出て交渉しようとせず、ドアがロックされていることを確認してその場で警察へ通報することを強くお勧めします。
自動車のガラスは(外からだと特に)なかなか割れません。素手ではまず困難なので(殴打等で割ろうとすると相手がケガをする可能性のほうが高い)落ち着いて連絡しましょう。
警察への通報は「110」へ。もしくは道路緊急ダイヤル「#9910」が利用できます。
また、このような違法行為への証拠保全の意味でも「ドライブレコーダー」は大変有効な装備です。これを機会に購入を検討されることをお薦めいたします。
(補足と余談)
自動車ガラスが外からだとどれだけ割れづらいかというと、比較的割れやすいサイドウィンドウ(フロントはもっと硬い)でさえ、割るにはプロの格闘家の最強の近接攻撃(肘打ち)でも大きめなケガをするレベルです。慌てずに落ち着いて通報しましょう。
参考:「燃える車、ひじ打ちで窓を割り…K1格闘家が2人救出」(2017年7月13日付け朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/ASK7D652JK7DPUTB009.html
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