ハイブリッドか、ディーゼルか ガソリン価格で“お得度”は変わる

 ガソリンが高い……。このところガソリン価格は上昇の一途をたどり、つい先日、約5か月ぶりに全国平均価格がようやく下落したものの、未だレギュラーで140円台半ばと高い。となれば、気になる存在は財布に優しいハイブリッド車やディーゼル車の存在だ。

 圧倒的に燃費良いハイブリッドと安い軽油を使うディーゼル車で、燃料代はどちらが、どれほど優れるのか? その“お得度”はガソリンの値段によっても変わってくる!!

文:大音安弘/写真:編集部


リッター40円の差で年間2万円も違う!

神奈川県内のガソリンスタンド(2月21日撮影)。レギュラー138円/1Lとピーク時よりは若干安くなった印象
神奈川県内のガソリンスタンド(2月21日撮影)。レギュラー138円/1Lとピーク時よりは若干安くなった印象

 2月21日付で資源エネルギー庁が発表したガソリンの全国平均価格が約5か月ぶりに下落した。背景には、円高で原油の調達コストの上昇が一段落したことを受け、石油元売り各社が卸価格を据え置いたことがある。

 筆者自身も、このところガソリン価格が少々高いなと感じていたが、ここ数年のレギュラー全国平均価格を振り返ると、2016年初めは、110円台で推移していたものが、昨年初頭には130円台に突入し、140円を超えたのだから、そう感じるのも当然といえる。

 そうなると、より価格の低い軽油に目が行く人もいるはずだ。最新のデータでは、レギュラー144.7円に対して軽油は122.9円で、21.8円もの差があるのだ。そこでハイブリッド(レギュラー仕様)と最新クリーンディーゼルどちらがお得なのか、比較してみた。

◆  ◆  ◆

 まず車両は年間走行距離を1万kmと想定。燃費は、カタログに記載されるJC08モードの値とした。ガソリン価格は、最新価格に加え、レギュラー価格が最も高騰した10年前のデータの2つで算出している。

価格A:レギュラー144.9円/軽油122.9円(最新:2018年2月19日)
価格B:レギュラー185.1円/軽油167.4円(2008年8月4日)

※全国平均価格/データ:資源エネルギー庁発表値

■ガソリン価格による燃料代の違い

〈セダン/ハイブリッド〉

・プリウスA(燃費:37.2km/L)
A:3万8897.8円
B:4万9758.1円
差額:1万860.2円

・カムリG(燃費:28.4km/L)
A:5万950.7円
B:6万5176.1円
差額:1万4225.4円

〈セダン/ディーゼル〉

・アクセラ15XD・AT(燃費:21.6km/L)
A:5万6898.1円
B:7万7500.0円
差額:2万601.9円

・アテンザセダンXD・AT(燃費:19.6km/L)
A:6万2704.1円
B:8万5408.2円
差額:2万2704.1円

〈コンパクトカー/ハイブリッド〉

・アクア G(燃費:34.4km/L)
A:4万2064.0円
B:5万3808.1円
差額:1万1744.2円

・デミオ XD・AT(燃費:26.4km/L)
A:4万6553.0円
B:6万3409.1円
差額:1万6856.1円

〈SUV/ハイブリッド〉

・ヴェゼルハイブリッド X(燃費:26.0km/L)
A:5万5653.8円
B:7万1192.3円
差額:1万5538.5円

・ハリアーハイブリッド プレミアム・AWD(燃費:21.4km/L)
A:6万7616.8円
B:8万6495.3円
差額:1万8878.5円

〈SUV/ディーゼル〉

・CX-3 XD・AT(燃費:23.0km/L)
A:5万3434.8円
B:7万2782.6円
差額:1万9347.8円

・CX-5 XD・AWD(燃費:18.0km/L)
A:6万8277.8円
B:9万3000.0円
差額:2万4722.2円

 という結果に。レギュラーは40.2円、軽油は44.5円の価格差があると、1万km走って、1万円~2万円という大きな差を生むことがみてとれる。さて、本題となるハイブリッドとクリーンディーゼルを比較だ。

ハイブリッド有利もSUVはディーゼルが肉薄!!

【図表】
【図表】ハイブリッドとディーゼルの燃料コスト差(プラスの場合、ハイブリッドが金額分得。マイナスの場合はディーゼル車が金額分得)

 上記の燃料コストをもとに、競合する車種同士で比較すると【図表】のような結果となった。

 表中の金額は1万km走った場合のランニングコストの差額で、ハイブリッド車がディーゼル車に対して、いくらぶん燃料代が安いかを表わしている。ガソリンと軽油の価格差は、最新価格時で21.8円、最高価格時で22円となっている。

 過去から現在まで平均すると、その差は20円前後で推移している。燃料消費量はディーゼル車のほうが多いため、ランニングコストとしてはハイブリッドの優位性は明白だ。

 しかしながら、コンパクトカーとSUVを見てみると、価格差がかなり圧縮されるのが分かる。さらに現在の価格なら、ヴェゼルハイブリッドよりもCX-3のほうがお得なのだ。

ハイブリッドSUVのヴェゼルと、ディーゼルSUVのCX-3
ハイブリッドSUVのヴェゼルと、ディーゼルSUVのCX-3。燃料コストの差は意外なほど少ない

 ハイブリッドカーは使用環境によって燃費の変化が生じやすいが、低回転で高いトルクを発揮するクリーンディーゼルは、市街地走行でも高速巡行でも安定した燃費を刻むことが出来るメリットがある。

 セダンほどの燃料代の差があると難しいが、コンパクトカーやSUVでは、実燃費比較で同等レベルに燃料代負担に抑えることも十分にできそうだ。

 もちろん、ランニングコストにおいて、ハイブリッドカーという選択が手堅いのは間違いない。ただ、最新のクリーンディーゼルも車種選択次第で、ハイブリッドカーに迫るコスパの良さを見せることも分かった。

 昨今のクリーンディーゼル車は音も静かだし、エンジンフィールも良い。クリーンディーゼルを選ぶ価値は十分にあるのではないだろうか。

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