いつかは乗りたい!? 乗せられたい!? 日本最高級車の系譜


50年前に誕生した初代センチュリー

初代センチュリー(1967-1996)/全長×全幅×全高:4980×1890×1450mm、価格:
初代センチュリー(1967-1996)/全長×全幅×全高:4980×1890×1450mm、価格:268万円(D、1967年当時)

 1967年秋、トヨタはクラウンエイトの後継となるVIPカーのセンチュリーを発売する。プレジデントと同じように専用ボディを採用したプレステージセダンだ。

 エアチャンバーを用いたユニークなフロントサスペンションや1982年から搭載された最新技術を駆使したアルミ合金製のV型8気筒エンジンなど、メカニズムにも見るべきところが多い。

 セルシオが登場した1989年10月には室内を650mm延ばし、より快適性を高めたリムジンを仲間に加えた。

 これはメーカー製としては日本初の本格リムジンだ。フットレストやオットマン、ビデオデッキ、8インチのテレビ、温冷蔵庫、テーブルなど、装備内容もすごかった。

 センチュリーは、プレジデントとともに日本を代表するお抱え運転手付きのショーファードリブンだ。ちなみにプレジデントはキープコンセプトのまま1973年に第2世代にバトンタッチしている。

 1989年秋、トヨタはクラウンの上の車格を与えたセルシオ(初代レクサスLS)を、同時期に日産はインフィニティ Q45を発売。

 だが、直接のライバルは、ベンツのSクラスやジャガーXJ、BMWの7シリーズである。ショーファードリブンにもなるが、性格は最上級オーナーカーだった。車格としてはプレジデントとセンチュリーの下になる。

 21世紀になるとシーマをベースにしたプレステージカーに生まれ変わった。

 また、三菱もデボネアの後継として投入したプラウディアのリムジン仕様、ディグニティを発売する。エンジンは4.5LのV型8気筒だ。皇室でも使っていたが、FF車だったこともあり、2年ほどで姿を消した。後に復活するが、これはシーマの兄弟車だ。

「唯一無二」に昇華した2代目センチュリー

2代目センチュリー/全長×全幅×全高:5270×1890×1475mm、価格:987万円(1997年当時)。その後2001年モデルで1000万円の大台を突破
2代目センチュリー(1997-2017)/全長×全幅×全高:5270×1890×1475mm、価格:987万円(1997年当時)。その後2001年モデルで1000万円の大台を突破。最終型は1253万8286円

 30年に渡って基本設計を変えなかったセンチュリーは、1997年にフルモデルチェンジを断行した。

 外観は初代の面影を残しているが。ひと回り大きくなり、安全性能と快適性能も大きく向上させた。エンジンは日本車として唯一のV型12気筒DOHCだ。

 シルクのように滑らかな独特のパワーフィールと優れた低速性能が自慢だった。パレード走行も余裕でこなす。また、左右バンク6気筒ごとに独立した電子制御としているため、万一の時には片側6気筒での走行を可能にしている。

 CO2排出量の少ない圧縮天然ガスを使うCNG車も追加された。トランスミッションは4速ATだ。が、2005年に安全装備を充実させたのを機に、6速ATにグレードアップしている。

 4輪ともダブルウイッシュボーンの電子制御エアサスペンションを採用し、穏やかな乗り味を実現しているのも特徴だ。後席の快適性は、名門のロールスロイスやマイバッハに勝るとも劣らない。第2世代の御料車、ロイヤルは、このGZG50系センチュリーをベースに開発され、皇室に納入された。

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