いつかは乗りたい!? 乗せられたい!? 日本最高級車の系譜

「唯一無二」に昇華した2代目センチュリー

2代目センチュリー/全長×全幅×全高:5270×1890×1475mm、価格:987万円(1997年当時)。その後2001年モデルで1000万円の大台を突破
2代目センチュリー(1997-2017)/全長×全幅×全高:5270×1890×1475mm、価格:987万円(1997年当時)。その後2001年モデルで1000万円の大台を突破。最終型は1253万8286円

 30年に渡って基本設計を変えなかったセンチュリーは、1997年にフルモデルチェンジを断行した。

 外観は初代の面影を残しているが。ひと回り大きくなり、安全性能と快適性能も大きく向上させた。エンジンは日本車として唯一のV型12気筒DOHCだ。

 シルクのように滑らかな独特のパワーフィールと優れた低速性能が自慢だった。パレード走行も余裕でこなす。また、左右バンク6気筒ごとに独立した電子制御としているため、万一の時には片側6気筒での走行を可能にしている。

 CO2排出量の少ない圧縮天然ガスを使うCNG車も追加された。トランスミッションは4速ATだ。が、2005年に安全装備を充実させたのを機に、6速ATにグレードアップしている。

 4輪ともダブルウイッシュボーンの電子制御エアサスペンションを採用し、穏やかな乗り味を実現しているのも特徴だ。後席の快適性は、名門のロールスロイスやマイバッハに勝るとも劣らない。第2世代の御料車、ロイヤルは、このGZG50系センチュリーをベースに開発され、皇室に納入された。

新型にみる日本最高級車の意義

新型センチュリー(2018-)/全長×全幅×全高:
新型センチュリー(2018-)/全長×全幅×全高:5335×1930×1505mm、価格:1960万円

 2018年6月、21年ぶりにセンチュリーがモデルチェンジを実施。コンセプトは日本人が愛する「もてなし」の精神だ。重厚なグリルには七宝文様の柄を配し、鳳凰のエンブレムも名工の匠の技によって制作された。

 最新モデルは5LのV型8気筒エンジンにモーターのハイブリッド車になり、快適性能だけでなく環境性能も大きく向上させている。

 最新のレクサスLSもショーファードリブンとしての性格を強めたが、V型6気筒にモーターの組み合わせだし、オーラも風格もセンチュリーには及ばない。日本を代表するリムジン、センチュリーは孤高の存在である。

 ライバルとするのは、名門のロールスロイスやベンツのマイバッハ、ベントレーなどの超高級ゴージャスセダンだ。これらと比べても実力と風格は負けていない。快適性と安全性も世界トップレベルにある。また、買い得感においてもライバルを圧倒するなど、世界に誇れるVIPカーに成長した。

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