車のドアハンドル 主流が“引っ張る”タイプになった理由


 車に乗る際に必ず握るドアハンドル。普段あまり注目をあびる“パーツ”ではないが、実は時代の変化とともに、その主流は移り変わっていた!

 ドアハンドルといえば、従来下から引き上げるタイプが主流だったが、今やこのタイプは少数派となっている。なぜ、ドアハンドルの主流が変わったのか? その裏には、意外なメリットが隠されていた。

文:ベストカー編集部
ベストカー 2018年8月10日号

かつては下から引き上げる「フラップタイプ」が主流だった

【写真1】現行型スズキ アルトに採用されるフラップタイプのドアハンドル。かつては、このタイプが主流だったが……

 かつての国産車は手を下から入れて引き上げる「フラップタイプ」【写真1】のドアハンドルが主流となっていました。

 例えば、日産 スカイラインでは1972年に登場した4代目の“ケンメリ”から2001年登場の11代目のV35型スカイラインまでフラップタイプのドアハンドルを採用しています。

 ですが、2003年に追加されたV35スカイラインクーペから「グリップタイプ」【写真2】に変更され、以後のV36型スカイラインではセダン、クーペ、クロスオーバーの全モデルでグリップタイプに統一されています。

 現行型V37スカイラインもそのクーペ版であるインフィニティ Q60も同じです。

 また、クラウンにしても1962年登場の2代目から1999年登場の11代目まではフラップタイプを採用しているのですが、2003年登場の12代目ゼロクラウン以降は、新型の15代目に至るまでグリップタイプになっています。

大衆車にも「グリップタイプ」のドアハンドルが普及

【写真2】3代目の現行型でグリップタイプのドアハンドルに変更されたフィット

 スカイラインとクラウンの2台は比較的上級車ですが、大衆車クラスのスバル インプレッサも1992年登場の初代のみフラップタイプでしたが、2000年登場の2代目以降はすべてグリップタイプとなっています。

 また、コンパクトカーのホンダ フィットでも2001年登場の初代と2007年登場の2代目まではフラップタイプでしたが、2013年登場の現行3代目ではグリップタイプに変更されています。

 さらに軽でもスズキ ワゴンRが1993年の初代から2003年の3代目までフラップタイプだったものの、2008年の4代目以降はグリップタイプになりました。

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