ランドローバーは「ディフェンダー」シリーズの中古車をベースとしたメーカー純正のレストア車を世界限定30台で発売すると発表した。まさに新車になった元祖ディフェンダーが復活する。こういうの国産メーカーもやってよぉぉぉ!!
文:ベストカーWeb編集部/写真:ランドローバー
■ここまで仕上げちゃうなんてすごい
ランドローバーが元祖ディフェンダーの復刻を発表した。3ドアショートボディの「90」が17台、5ドアロングボディの「110」が13台、計30台限定で発売する予定だ。もちろん中古車ベースになるのだが、単に純正部品を交換した「レストア」ではないのがミソ。
アイラ・エディションと名付けられた今回の復刻ディフェンダーは、ランドローバー創業者のスペンサー・ウィルクスをリスペクトしたもの。同氏がランドローバーという名を思いついたアイラ島(スコットランド)を冠した特別なディフェンダーだ。
それだけに内外装もバッチリ。スペンサーが保有していた1965年モデルをモチーフに、これまたクラシカルなグレーと、ライムイエローのルーフの絶妙なツートンカラーを身にまとっている。
さらにアイラ島の蒸留所で熟成されたウイスキーの樽の一部をウッドインテリアに使うなど、その絶妙な仕上げはさすがの英国流。単に純正部品でレストアしただけではなく、旧車を仕立てる意義をメーカーが持っているのは称賛したい。
お値段は発表されていないがウン千万円はくだらないだろう。それだけの価値を理解した30人のユーザーが手に入れられるのだ。
■日本メーカーもレストア事業はあるけれど
最近になって製造廃止部品の再生産を始めたり、いろいろと既販車のケアをしっかりと続ける姿勢を打ち出している。
もちろんこれは歓迎する動きだが、やはりレストアをするセクションを持っていないのは非常に寂しい。ホンダやマツダなどは車種限定でクルマ1台まるっとレストアするプランを持つが、逆に言えばそこまでやっているメーカーはまだ少数派だ。
日産が伊藤かずえさんのシーマをレストアした際に「ついに日産がレストア工場を持つのか!!」と興奮したものの、残念ながら今のところそのような動きはなし。ワンオフで部品を作ったり調整したり、多くのメカニックが格闘したはずだが、そのノウハウはどこかに繋がってほしい!!
古いものを大切にするのも立派なエコ。ぜひ新たな動きが出てきたら積極的に応援していきたい。
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