アメリカでスバル車が売れに売れているアメリカで売れまくるスバル車。日本市場ももうひとつパンチがほしい、というスバルファンは多いかもしれないが、アメリカでの大躍進はいったいなぜなのか!? 迫ります!!
文:加藤久美子/写真:スバル
■半導体不足でも堅調にアメリカ市場で生き残るスバル
2022年の1年間、米国の新車販売ランキングは乗用車もSUVも日本車がトップを独占した。もちろん、北米で日本車が人気なのは今に始まったことではない。
90年代の終わり頃から米国では新車はアコードやカムリが乗用車カテゴリーにおいては長年トップ争いをしていたし、ワイルド・スピードが大ヒットした2000年以降は、途中リーマンショック(2008年)による落ち込みはあった。
しかし25年ルールの適用でアメリカに合法輸入される日本車が増えスカイラインR32GT-Rが解禁となった2014年以降は右ハンドルの日本製スポーツカー人気が過熱の一途をたどっている。日本車は、旧車も新車も北米でとにかく人気なのである。
このような状況の中、近年、アメリカでの人気が目立っているブランドがある。それがスバルだ。他の日本車メーカーと比べてどれくらい凄いのか?それは、2022年の米国新車販売台数の「減少率」(2021年比)からも良くわかる。
●トヨタ(含むレクサス) 販売台数は9.6% 減少して 210万8458 台。トヨタブランドの販売台数は 8.8% 減少の184万9754 台
●日産(含むインフィニティ) 販売台数は 25.4% 減少して72万9350台
●ホンダ(含むアキュラ) 販売台数は 32.9% 減少して98万3507 台。このうちホンダブランドは32.7% 減の 88万1201 台。Acura ブランドはさらに悪く35% 減の 10万2306 台。
●マツダ 販売台数は 11.4% 減少して29万4908台
そして、スバルの販売台数は「4.7%減」の55万6581 台を記録している。
つまり、欧米メーカー含めてどのメーカーも半導体不足とサプライ チェーンの混乱が引き続きもたらしている影響を大きく反映しているものの、その減少率がスバルは5%以下の4.7%に収まっている。
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