日産エルグランドはなぜアルファードになれなかったのか

■まとめ

 そして今も日産は、それにこだわっている。2019年に入ってから、日産は「エルグランド」のテレビCMを放映始めた。近藤真彦氏を用いて、峠道をハイペースで走るエルグランドの映像は、いかにも「走りのミニバン」をアピールしたものだ。

 もちろん、「背が低かったこと」だけがエルグランドの敗因ではないだろう。

 トヨタ販売網の圧倒的な強さがアルファード/ヴェルファイアを後押ししたことは事実だし、それにエルグランドの潜在ユーザーが流れていったという側面もあるかもしれない(編集部注/ハイブリッド仕様を用意できなかったことや、派手顔に振り切れなかったところも原因としてあるだろう)。

 しかし最大の要因は、「走りへの強いこだわり」が仇となったと筆者はみている。

「走り」は、NISMOやオーテックのようなカスタマイズカーで実現する方向でよかったかもしれない。もし今から4代目のエルグランドの姿を考えるなら、初代エルグランドを彷彿させる「背高のミニバン」を目指すべきだと、筆者は考える。

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

新型プレリュード仮想カタログほか、スポーツカー好き大歓喜情報満載!ベストカー12月10日号発売中!!

新型プレリュード仮想カタログほか、スポーツカー好き大歓喜情報満載!ベストカー12月10日号発売中!!

 ベストカーWebをご覧の皆さま、ちわっす! 愛車がどれだけ部品を交換してもグズり続けて悲しみの編集…