2024年8月3~4日の日程で、富士スピードウェイにて開催されているSUPER GTの第4戦。気温30度、路面状況50度を超える観戦するファンにとっても厳しいコンディションだが、このコンディションだと嬉しいサーティワンのアイスクリームが移動販売で提供されていた。そしてその移動販売をしているのはキッチンカーなどではなく、トヨタのeパレットだ!
文/写真:西川昇吾
■eパレットってどんなクルマ?
eパレットと言えば、トヨタが2018年のCESで発表した、モビリティサービス専用次世代電気自動車だ。日本の方々には、「2019年の東京モーターショーで初登場した、大きなバスのようなモビリティ」と言えば、「あ!あれか!」と思い出してもらえると思う。
eパレットは移動や物流、物販など様々なサービスに対応する。そんな人々の暮らしを支えるモビリティとして、トヨタより発表された。言い換えれば、バスやトラック、移動販売店にもなる。様々な多様性を持ったモビリティなのだ。
そんなeパレットは、現在建設中の実証都市「Woven City」の周辺で走行実験をしている訳だが、今回はSUPER GTの富士ラウンドというイベントの場で、移動販売の実証実験を行ったと言える。
■移動販売車としてeパレットの利点を生かす!
販売されているサーティワンアイスクリームは8種類。1つ400円となっている。時間ごとに移動して販売しているので、いつどこで販売しているかは、富士スピードウェイのオフィシャルX(旧Twitter)をチェックするのがオススメだ。
販売されているアイスクリームは全てカップ形状のもの。スプーンとカップが付いているので、手を汚す心配が少ないのはイベントで嬉しい形状だ。
冷え冷えのアイスを食べられるというのは、真夏のイベントに参加しているとありがたいことだが、(筆者も頂いたが、このシチュエーションで食べるアイスは格別だ)このアイスを冷やしているのは当然eパレットのバッテリーから供給された電力で稼働している冷凍庫だ。
この冷凍庫を1日稼働して、なおかつ移動販売をしても電力がしっかりと持つか?という点に関しても、今回の実証実験に含まれているようだ。販売時は地上を下げている様子に見えるが、そこからスロープが伸びていて、子供などもアクセスしやすくなっている印象であった。
また、電力を使う移動販売となると、通常であれば発電機を回すことがほとんどだ。しかし、BEVのeパレットならば音も排ガスもなく、キンキンに冷えたアイスを提供することが出来る。
並んでいる時の会話も声を大きくしなくて済むし、近くに並んでいても排ガスの匂いなども気にならない。eパレットが移動販売にも向いていると感じさせる光景であった。
このサーティワンアイスクリームの移動販売は決勝日も実施予定! もしかしたら、今後富士スピードウェイのイベントで、eパレットが移動販売をする光景が増えるかもしれない。今後どんな活躍を富士スピードウェイでするかも期待したいところだ。
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