こんなクルマに効果あり!! 元エンジニアが語るガソリン添加剤の実効性と使い方

こんなクルマに効果あり!! 元エンジニアが語るガソリン添加剤の実効性と使い方

 愛車に乗っていて、「なんとなく、エンジンのパワーが落ちたように感じる…」「ブルブルした振動が大きくなったような…」「なんか、燃費が悪くなったような…」 と思ったこと、ありませんか? 

 クルマは、乗っていても、乗っていなくても、徐々にではありますが、劣化していきます。

 エンジンが異常な振動をしたり、アイドリングが不安定、パワーが全く出ないなど、明らかにおかしい場合は、故障している可能性がありますが、エンジンの軽微な調子の悪さは、ガソリン添加剤を使用することで、解決できることがあります。

 しかしガソリン添加剤については誤解も多く、「全然効かない!」という声を目にすることも。本記事では、ガソリン添加剤に期待できる効果や、その選び方について、ご紹介していきます。

文:吉川賢一/写真:adobestock、写真AC、ベストカー編集部

【画像ギャラリー】車の性能をいかんなく発揮する! ガソリン添加剤の正しい使い方を知る!!


■ガソリン添加剤はドーピングではない

ガソリン添加剤は本来の性能を維持するものであって、パワーが上がったり燃費がよくなったりするものではない。正しい使い方で自動車の性能を十分に発揮するものだ

 ガソリン添加剤は、「エンジンの燃焼室や、吸排気バルブ、インジェクターなど、燃料供給系統の性能維持」が、その使用目的です。

 クルマは、走行距離が増えていくにつれ、燃焼室や燃料供給系統などに、カーボンやワニスのような不純物が、徐々に溜まっていきます。

 ごくわずかな汚れであっても、毎分1000~5000回転もするエンジンにとっては、抵抗となってしまい、エンジンが本来のパフォーマンスを発揮できない原因となってしまうのです。

 ガソリン添加剤は、そうした汚れがたまったクルマに使用することで、エンジン内部の不純物除去し、エンジンの本来の性能を取り戻すことができます。

 そのため、ガソリン添加剤は、ある程度、距離を走ったクルマに使用すると、大きな効果を得られますが、添加剤によってエンジンがパワーアップをしたり、燃費が劇的に良くなることはありません。あくまで本来の性能を取り戻すことが目的の製品です。

 また、私たちが体の調子が悪いときに飲む薬と同じで、ガソリン添加剤も、たくさん使えば使うほど効果が上がる、というものではありません。市販のガソリン添加剤には濃度が指定されていますので、しっかり守るようにしましょう。

■効果を実感できる正しい添加剤の選び方

たとえ効果を体感できなくても、添加剤は「エンジン内部をクリーンに保ち、本来の性能を発揮しやすい環境に整える」という役割はしっかりと果たしている

 ガソリン添加剤を使った方に聞くと、「燃費が良くなった」「アイドリングが安定した」「エンジン始動が一発になった」など、効果があったという声が聞こえる反面、「あまり効かなかった」、「変化が分からなかった」という方も。

 しかし、たとえ効果を体感できなくても、ガソリン添加剤はしっかり仕事をしてくれています。

 繰り返しになりますが、ガソリン添加剤の目的は「エンジン内部の不純物除去」です。愛車のエンジンはきれいに掃除されていますのでご安心ください。

 効果が体感しにくいのは、そもそもエンジンの状態が良かったか、エンジンの使い方が上手かった(短距離使用を避け、たまには高回転まで回していた)、ということです。

 人間でいえば、埃が原因で咳が止まらなくなる前に掃除ができた、ということで、症状が出るほどダメージを負う前に処置ができた、ということは、素晴らしいことです。

 しかし「どうしてもガソリン添加剤の効果を体感したい!」ということであれば、こんな製品を使ってみると、効果を実感できるかもしれません。

 ワコーズの「フューエルワン」は、従来のエンジンはもちろん、近年の省燃費エンジンに最適化し清浄効果が強化されている、最も有名なガソリン添加剤です。

 エンジンのレスポンス向上やアイドリング時の振動の減少だけでなく、長期間使用していなかった、バイクや農機具などのエンジンにも、効果が期待できる製品です。

 他にも、より強力な効果を求めるならば、洗浄力の強い「タービュランス GA-01」というガソリン添加剤もおすすめです。

 エンジンのノッキングがひどい場合や、明らかなパワー不足を感じる時に使用します。経年変化による吸気バルブ・噴射ノズル、そして燃焼室の内部(ピストンヘッド&シリンダーヘッド)の汚れを取り除き、エンジンを新車の状態に近づけリフレッシュさせるガソリン用清浄剤です。

ガソリン添加剤やフラッシングは中古車を買った場合や長期間放置されていた車を使用する時などに使用してほしいアイテムだ

 このほかにもエンジンのメンテナンス手段としては、ディーラーやガソリンスタンドなどでも施工が可能なフラッシング(内部洗浄)がありますが、定期的にエンジンオイルを交換している場合、大きな効果を得ることは難しいでしょう。

 なぜなら、通常のエンジンオイルにも、エンジン内部をクリーンにする添加剤も含まれていますので、定期的にエンジンオイルを交換していれば、エンジン内部は良好に保たれ、それほど汚れてはいないからです。

 ガソリン添加剤やフラッシングは、中古車を買った場合や、長期間放置されていたクルマを再度使用する際などには、ぜひ使用していただきたいアイテムです。「調子が良くなった!」と感じるか否か、気になる方は、まずはお手頃な商品で試してみるのはいかがでしょうか。

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