高いアイス性能で定評のスタッドレスタイヤ、『ブリザックVRX3』 に待望のSUV向けのサイズが新設定された。RAV4やハリアー、エクストレイルなどのSUVにもジャストマッチするブリザックVRX3の性能をアイススケートリンクの氷上、そして都内のドライ舗装路などで試乗した。
文・写真/梅木智晴(ベストカー編集委員)
【画像ギャラリー】ブリヂストン ブリザックVRX3にSUVサイズ追加! 人気のSUVにも最強のアイス性能を!! クラウン用サイズも設定(8枚)画像ギャラリーVRX3がブリザック史上最強のアイス性能を発揮する理由
昨シーズン新登場したブリヂストンのフラッグシップスタッドレスタイヤ『ブリザックVRX3』は、それまでも充分高く評価されていた氷上性能をさらに20%引き上げ、ブリザック史上最高のアイス性能を実現。加えてドライアスファルト路面でのカッチリとした操舵感を両立し、総合力の高さを実感させられた意欲作。
スタッドレスタイヤに求められる性能で最も重視されるのが氷上グリップ性能だ。そのポイントとなるのが、ブリヂストンが世界に先駆けて開発した発泡ゴムなのだ。
アイスバーンの表面に発生する薄い水膜が「氷は滑る」の大きな原因となる。トレッドゴムに配合された発泡ゴムの微細な空洞がこの水膜を吸収して氷上面にタイヤを密着させることで確実なグリップ力を発揮するのが、ブリザックが「氷でよく効く」メカニズムのキーテクノロジー。
VRX3では「フレキシブル発泡ゴム」と呼ばれる最新技術を満載した発泡ゴムが採用される。発泡ゴムの微細空洞の断面を楕円形状とすることで、細い隙間に液体が流れ込む「毛細管現象」を誘発。より高い吸水性能を発揮するのだ。
一方で最近では厳冬期の北海道でも除雪が行き届き、ドライ路やウエット路の走行場面も多いため、アイス性能とドライ性能の両立が重要となる。首都圏などの非降雪エリアのドライバーにとっても、ドライ路での操安性は特に重要だ。VRX3はトレッド面のブロック形状の工夫などにより、高い剛性を確保。接地面積を拡大するとともに変形を抑え、ドライ路でのガッチリとした操舵感と、制動時のグリップ性能を高めている。
コメント
コメントの使い方