高速道路を利用するにあたり、もはや必須となったETC。高速の出入り口の大半がETC専用レーンというのも常識だが、それどころETC専用料金所の設置が全国で始まっているのをご存じだろうか? ETC車以外は高速を走れなくなってしまうのか?
文/ベストカーWeb編集部、写真/NEXCO西日本、Adobe Stock(トビラ写真:藤元洋一@Adobe Stock)
■2023年度から西日本に11か所のETC専用料金所が登場
すっかり市民権を得たETCは順調に普及が進み、高速道路6社累計で94.2%(2022年11月現在)のユーザーが利用している状況だ。割引サービスが受けられるうえに、スマートインターチェンジといった施設が利用できるなど、利便性も大きい。
そんな状況を受けて、ETC専用料金所の設置が進んでいる。この背景にあるのは、人手不足により料金所係員の確保が困難なことだ。ETC専用とすることによって最低の人員で料金所の機能が維持できる。
当然人件費の削減にもなり、空いている時間帯の割引といった柔軟な料金設定が容易になるという。混雑の緩和にもつながるのでETC利用者にとってはメリットが高い。
NEXCO西日本は、2023年4月3日から11か所の料金所がETC専用料金所になることを発表した。詳しくは上図を参照していただきたいが、新名神や第二京阪道路に加え、四国や九州の路線など広範囲に設置される。
ちなみに関東圏では、首都高速が2022年3月~4月にかけて34か所でETC専用料金所の運用を開始した。他には外環道や圏央道、中央道でも運用が始まっている。
すでにETCを利用しているユーザーは、意外と気が付いていないかもしれないが、車載器なしでは極めて不便な状況なのである。
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