【86、ロードスター…】「名車再来」を目指した車の成功と挫折 5選


4代目マツダロードスター(ND型)

初代ユーノスロードスター(NA型)の再来
販売期間:2015年~

初代ユーノスロードスターとほぼ同じスペックで登場して、果たして走りは進化しているのか疑問視されていたNDロードスターだが、すばらしい仕上げで乗った人は絶賛

 2019年9月にロードスターは初代ユーノスロードスター誕生から30周年を迎えたが、世界的な大ヒットモデルとなった初代の後は紆余曲折が続いた。

 当然モデルを経るごとに性能アップしたが、初代ほどのインパクトを残せずにいた。

 ロードスターの開発にあたり原点回帰、この言葉はたびたび使われてきて、2005~2015年に販売された3代目のNCは初代のユーノスロードスターをオマージュしたデザインで登場した。

 排気量を2Lにアップしたエンジンは170ps/19.3kgm(6MT車)はロードスター史上最もパワフルで、動力性能は大きく進化し、加速、スタビリティとも高くなっていた。

 しかしエクステリアの評判はよかったが、低い速度でもFRの挙動が楽しめ、誰もが気軽に操れるというロードスター本来の魅力が失われてしまった。何よりも重かった。

初代をオマージュしたエクステリアが与えられた3代目のNDロードスターだったが、パワフルな2Lエンジン、1000kgを超える車重が足かせとなってしまった

 そのNCを受けて登場したのが現行の4代目となるNDロードスターだ。

 重くパワフルになったNCに対し、NDは原点回帰を謳い、1000kgを切る車重、エンジンは1.5Lに排気量ダウン、スペックは131ps/15.3kgm(デビュー時)で登場。

 これは初代の後期(1.8L)の130ps/16.0kgmと同じかむしろ劣っているくらい。

 初代とほぼ同じスペックで登場したNDロードスターは大丈夫か? という危惧もあったが、それが杞憂に終わるほどの走りの質の高さを実現していたのはさすがだ。

初代ロードスターは1989~1997年まで販売されたが、総生産台数は約43万台と驚異的。デビュー時にベースグレードは170万円というのも魅力だった

 現行ロードスターは初代のようにどの速度域でも楽しめ、その気になれば本格的な走りにも応えてくれる懐の深さを持っている。

 初代がデビューした時にベースグレードは170万円だったが、2019年12月の時点で最も安いSで260万1500円。価格は高くなってしまったが、見事原点回帰に成功し、期待以上のワクワク感を与えてくれる。

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