毎年毎年生まれる生産終了車。2019年もマークXやエスティマ、キューブやジュークといった、かつて「名車」と言われ、多くのファンを抱えるモデルたちが、その役目を終えて生産を終了している。
祗園精舎の鐘の声、 諸行無常の響きあり。
そんな生産終了のなかでも、本稿では特に、いっとき華々しい活躍を見せ、花火のような輝きを日本新車市場へもたらし、そうして花火のように消えていったモデルたちを紹介したい。
ここで紹介するクルマたちは、かつて熱烈に支持された。だからこそ、それぞれいまも根強いファンたちに支えられている。しかし大量生産大量消費の時代の波に押されて、新車市場からは姿を消した。
一癖も二癖もある、名車たちを駆け足で紹介したい。
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※本稿は2020年1月のものです
文:ベストカー編集部/車両解説:永田恵一/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年2月10日号
■三菱 ランサーエボリューション(1992年)
ギャランVR-4の後継となるラリーなどの競技ベース車として10モデル24年間にわたって大活躍。リーマンショックの影響を受け、三菱自動車の顔であったにもかかわらず不採算車として絶版となった。現在の規定に合うランエボの後継車を待つファンも多い。
■トヨタ FJクルーザー(2010年)
ランクルプラドをベースに海外市場向けモデルとして開発されたラージSUV。FJ40型ランクルを思わせるスタイルや観音ドアを持つ。人気があったため並行輸入されていたのだが、トヨタが正規でラインナップに加えた頃には、欲しい人にはすでに行き渡った状態に近く、トヨタのSUVラインナップの拡充とともにその役目を終えた。
■ホンダ CR-Z(2010年)
フィットのプラットホームを使った、1.5Lエンジン+小型モーターのハイブリッドのみのコンパクト3ドアクーペ。全体的にちょっとパンチに欠けるのも事実で、スポーティなエンジン車も欲しかった。
■ダイハツ ネイキッド(1999年)
全高は1550mmに抑え、最低地上高もそれなりに確保したという欲張りな軽クロスオーバー。コンセプトはハスラーに近く、出るのが早すぎたのかも。
■いすゞ ビークロス(1997年)
2ドア/3ドアSUVのミューをベースにしたスペシャルティな部分が非常に強い3ドアのSUV。個性的なスタイルにより最後のインパクトあるいすゞ車となった。
■トヨタ iQ(2008年)
和製スマートを思わせるシティコミューター的なモデルながら、全長3mで4人が乗れるのは画期的だった。でも軽と普通のコンパクトカーの壁は厚かった。
■トヨタ セラ(1990年)
3ドアクーペ、ガルウィングとオトコゴコロをくすぐるクルマである。バブル崩壊によるトヨタの不採算車種の整理のため絶版に。
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