映画「帰ってきた あぶない刑事」からはや一年。65年の歴史を誇り、7月27日にフィナーレを迎える「丸の内TOEI」にタカ&ユージが帰ってきてくれました。来年40周年という節目を迎える貴重な「あぶ刑事」エピソードを語ってくれました。(※ベストカー8月10日号からの転載です)
文:山本孟毅/写真:嶋田礼奈(講談社)
【画像ギャラリー】【あぶ刑事】65年の歴史を閉じる丸の内TOEIにタカ&ユージ見参!舘さんへの想いを語る柴田さんにグッとくる(7枚)画像ギャラリー舞台挨拶前から劇場周辺の熱気がスゴい!
取材当日の6月21日の東京都心の最高気温は31・4度。温暖化が著しいと言っても6月にしては暑すぎる気温ですが、「丸の内TOEI」がある東京・銀座周辺の「あぶ刑事」熱はそれ以上でした。
7月27日に惜しまれながらクローズする同館のフィナーレイベント「さよなら 丸の内TOEI」の一環で「あぶない刑事」の舞台挨拶が行われたこの日。
舘ひろしさん演じる「タカ」&柴田恭兵さん演じる「ユージ」を一目見ようと駆け付けた多くのファンの方々の熱気はすさまじかったです。
舞台挨拶が行われるおよそ1時間前、劇場前にロケバスが到着すると、悲鳴のような大歓声!そして、その大歓声にこたえながらおふたりが登場!
昨年公開の「帰ってきた あぶない刑事」の衣装に身を包んだ本物のタカとユージがそこにいました。
舘さんはダンディなたたずまいで、柴田さんは軽やかにジャンプをして遠くのファンにも手を振るサービスっぷり!担当の私事で大変恐縮ですが、37年前、幼稚園の頃から大大大ファンだったおふたりが変わらず目の前にいることに思わず目頭が熱くなります(涙)。
おなじみのオープニングテーマに乗ってタカ&ユージ登場!
舞台挨拶は「ラストショータイムin丸の内TOEI」というMCからの開会宣言とともにスタート。
「あぶ刑事」シリーズの舞台挨拶イベントをまとめた映像をサプライズ上映。実は、映画「あぶない刑事」「またまたあぶない刑事」「もっともあぶない刑事」までは洋画系劇場で公開されており「丸の内TOEI」でのイベント初登壇は1996年公開の「あぶない刑事リターンズ」だったことなどを貴重な写真で紹介しました。
ムービー終了後はドラマ時代のオープニングテーマに乗せおふたりがスクリーンの前に登壇!「帰ってきた」でもこのおなじみのオープニングテーマが冒頭で流れましたが、笑顔のふたりのバックにこの曲が流れているのが実にイイ!
冒頭では舘さんが「50年前、東映の『暴力教室』で俳優としてデビューしました。この丸の内TOEIもわたくしの中でたくさん思い出のある映画館です」と切り出し、「あぶない刑事と柴田恭兵に出会ったことで、わたくしの俳優人生が華やかになりました」と感慨深く挨拶。
続いて、柴田さんは「こんなに狭かったかなあ?」と見回しながら劇場を懐かしみつつ、超高倍率となった舞台挨拶にちなんで、「『あぶない刑事』も〝運〟だけでやってきた映画です。会いに来てくれて本当にありがとう。皆さんに会いたかった!」と話すと、会場は大きな拍手と笑顔に包まれました。
舞台挨拶では映画一作目「あぶない刑事」のエピソードを語る舘さんと柴田さん
この日、上映されたのは映画一作目「あぶない刑事」と二作目の「またまたあぶない刑事」。取材陣が入ったのは一作目の映画終了後ということで25分ほど、一作目に関するエピソードトークをおふたりが披露。
テレビシリーズがずっと続くと思っていた舘さんは映画化が決まったことに「映画撮るんだ。ちょっと面倒くさいかな」と当時の心境を正直に明かしました。
また、同作が公開となった1987年12月、当時、所属していた石原プロモーション社長の石原裕次郎さんがその年の夏に亡くなられたことについても振り返り「社長、きょう公開でした。お客さんがいっぱい入りましたよ」とチケットとパンフレットを持って公開直後に仏前に報告したことを思い返していました。
柴田さんはテレビシリーズのギャグが映画になった時にちゃんと伝わるのか不安だったと当時の心境を告白。
上映中の観客の様子をこっそり見に行ったことを明かし、「(お客さんが笑ってくれたことに対し)とっても嬉しかったし、次の映画ができたら、もっと色々やってやろうと思いました」とファンに感謝しながら懐かしそうに振り返りました。











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