1981年の誕生以降、日本のみならず世界で愛されるスズキの名車「KATANA(カタナ)」シリーズ。恒例のファンミーティング「KATANA Meeting 2023」が今年も9月10日、静岡県・はままつフルーツパーク時之栖内で開催されます。例年の様子から今年も幅広い世代のライダーが集い、大いに盛り上がることが予想されます。カタナといえば刑事ドラマの名作『西部警察』で舘ひろしさん演じる鳩村英次の愛車としても有名です。
文/ベストカーWeb編集部 写真/石原音楽出版社、ポニーキャニオン
カタナってどんなバイク?
1980 年のドイツ・ケルンショーに出品されたスズキ「GSX1100S カタナ」は、翌年ほぼそのままのスタイルで輸出モデルとして発売され、高性能なエンジンと日本刀をモチーフとした斬新な外装デザインで注目を集めました。
その後、全世界で好評を博し、日本では 1994 年に発売して 2000 年まで生産されました。また、そのデザインを踏襲した「GSX750S」は、1982 年に国内で発売し、高出力・低燃費のエンジンに前後輪ディスクブレーキ、減衰力アジャスタブル方式のリヤサスペンションなどを採用して本格的なロードスポーツモデルとしての道を切り開きました。
さらに、カタナシリーズは 650cc、400cc、250ccと幅広く展開し、多くのユーザーを獲得しました。
2022年にはスズキが 1981 年から 2000 年まで製造していた大型二輪車GSX1100S カタナと、1982 年に国内で発売したGSX750Sが、特定非営利活動法人日本自動車殿堂の「歴史遺産車」に選定されました。
西部警察では舘さん演じる鳩村刑事の愛車カタナ!
西部警察の舘さんといえば、ワイルドなパーマにハーレーという姿が印象深い巽総太郎役で出演していました。巽役ではシリーズパート1の30話「絶命・炎のハーレー」まで出演しましたが、タイトル通り、30話で殉職してしまうという悲しい結末でした(バスに仕掛けられた爆弾を処理しようとするも、爆風が回避できず…涙)。
しかし、パート1の109話「西部最前線の攻防-前編-」より、西部署に特別車両機動隊が創設されることから鳩村が着任。「あれ!巽じゃないの?!」と思わせますが、そこは全くの別人として劇中で活躍をしていくのでした(作品内でも2人の関連については言及がなかったと記憶しています)。
鳩村は登場後、愛車としてGS650G、パート2からはGSX1100Xカタナ(GSX1100Sがベース。カラーもカタログには無いブラックの特別仕様で、シートやマフラーなども交換されていました)を駆っています。
パート3の60話「父と子の激走! ‐ニューマシン・刀R‐」ではレース仕様のGSX1100カタナRが登場します。同話ではカタナを操る犯人を追跡中にGSX1100Xが転倒、炎上してしまい使用不可となってしまいます。
この犯人に対抗するため鳩村は、趣味の耐久レース用のカタナを、土方モータースというショップに警察車両としてチューニングしてほしいと依頼します。カタナRの登場機会は少なかったですが、視聴者からの問い合わせも多く、劇中車として話題になった1台です。
ちなみに鳩村はバイクだけではなく、西部署の特装車に乗る場面も多くあり、そのような場面ではスーツを着用しています。
舘さんのバイクアクションはその後『あぶない刑事』でも披露されました。舘さん演じるタカ(鷹山敏樹)が犯人を追跡する際などで、同じくスズキのGSX-R750やGSX-R1100などを駆っています。バイクは市民からの拝借や、何故か追跡が始まる場所のすぐ近くに置かれているのでした。あぶ刑事ではクルマを運転するという設定は無く、シリーズを通して柴田恭兵さん演じるユージ(大下勇次)の助手席という場面がおなじみです。
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