ハトも使う、スリップストリーム
スリップストリームが発生するのはレーシングカーだけに限りません。
例えば、3名で競うスケートのパシュートや、マラソンや陸上の中距離レース、団体自転車レース、海外のSNS投稿で取り上げられていましたが、高速道路上で、スリップストリームを使って高速で飛ぶハトまで確認されています。
いずれも、前走車(者)との距離が短く、タッチすれすれで追従しており、何度も練習を重ねたうえで、衝突するリスクも伴って行われているものです。
そのため、一般道や高速道路において、普段乗っているクルマでスリップストリームの恩恵を受けるのは不可能です。
高速道路走行中は、車速と同じくらいの距離をとることが推奨されています。十分な車間距離をとって、安全に走行することは、何よりも優先されるドライバーの義務です。
まとめ
自動車メーカーは、空力による燃費改善を目的として、膨大な規模の数値計算を行っていますが、シミュレーション技術が進化した現代においても、すべての空気の流れをシミュレーションすることは不可能とされています。
しかしながら、レーシングドライバーやスポーツ選手、そしてハトにおいては、スリップストリームの効果を体感し、活用されています。
スリップストリームは、努力をしてその域にたどり着いたものでないと体感することもその恩恵を受けることもできない技術なのです。
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