三菱 エクリプススパイダーは大胆なスタイルで“アメリカンスポーツ”の真髄を味わえる快適クルーザー【愛すべき日本の珍車と珍技術】

スイッチひとつでどこでもイージーに始まるオープンエア体験

 エクリプススパイダーは、煩雑な操作を必要としない電動ソフトトップを採用している。サンバイザーを下げ、ラッチハンドルを解除後、フロアコンソールに設置されたスイッチの「OPEN」を押すだけで、左右のドアウインドウとクオーターウインドウが自動的に下降。その後、モーター駆動によってソフトトップが格納される。最後にサンバイザーを戻せば、爽快なオープンエアドライビングが始まる。

 再びクーペとして走りたい場合は、同じくフロアコンソールの「CLOSE」スイッチを押す。ウインドウが自動的に下降した後、ソフトトップがモーター駆動で閉じ、最後にサンバイザー裏のラッチハンドルを固定すれば完了だ。煩雑さは一切なく、短時間で快適なクローズド空間が復元される。

 こうした一連の操作は、走り出す前の短い時間で完結し、ユーザーにオープンカーを「気軽に」楽しめるという体験を提供してくれる。さらに、トップクローズ時にはクーペとしての遮音性・気密性が確保されており、長距離走行や高速巡航でも快適なキャビン空間を維持できるのが特徴的だ。

キャビンはブラックを基調とした本革仕様で統一され、シックで落ち着いた雰囲気を漂わせる。操作系はドライバーの自然な動きに合わせて配置されており、視線の移動も最小限。機能性重視の設計となっている
キャビンはブラックを基調とした本革仕様で統一され、シックで落ち着いた雰囲気を漂わせる。操作系はドライバーの自然な動きに合わせて配置されており、視線の移動も最小限。機能性重視の設計となっている

 数ステップの簡単操作でクーペからオープンへと変貌できる電動ソフトトップ。快適性を重視したインテリア。剛性強化されたボディや安心感のある走りを実現する足まわりの特性。

 さらに、低中速域から力強いトルクを生み出し、スムースで余裕ある加速フィールを提供するパワーユニット。こうしたすべての要素が高い次元で調和され、日常からロングツーリングまで幅広いシーンでドライバーにドライビングプレジャーを提供する。

 そのキャラクターは、日本市場において「アメリカンスポーツカー文化」を体験できる数少ない選択肢であり、同時に北米と日本の嗜好の違いを示すひとつの象徴的な事例と言っていいだろう。

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