いざ出発しようとしたらエンジンがかからない!! バッテリーの寿命を縮める悪習慣とは? うまくやれば8年はもつ!!!

いざ出発しようとしたらエンジンがかからない!! バッテリーの寿命を縮める悪習慣とは? うまくやれば8年はもつ!!!

 出発前に「セルが回らない…」と絶望するバッテリートラブルは、クルマ乗りなら誰しも経験したくないシーンだ。特に冬や季節の変わり目はバッテリーが弱りやすく、日常点検や走行習慣の見直しでトラブル発生率を大幅に下げられる。バッテリーを長持ちさせ、最悪のケースを避ける習慣をプロ視点で解説する。

文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、Adobe Stock(トビラ画像=tarou230@Adobe Stock)

【画像ギャラリー】バッテリー上がりが起こったらどうする? どうなる?(7枚)画像ギャラリー

バッテリーの日常点検を欠かさない

バッテリーがあがる前にディーラーや整備工場にチェックしておきたい(Dreamnikon@Adobe Stock)
バッテリーがあがる前にディーラーや整備工場にチェックしておきたい(Dreamnikon@Adobe Stock)

 バッテリー状態を知るには、まずは日常点検を習慣化することが重要だ。バッテリーは外装だけ見ても本当の状態はつかみにくいが、端子の状態や周囲の汚れ、液量(開放型の場合)などを定期的に確認しておくと“予兆”をつかめるようになる。専門機器を使わなくても、ライトの明るさやパワーウィンドウの動きが鈍くなるといった電装系の変化が“バッテリーの元気度”を教えてくれることも多い。

 まず確認してほしいのがバッテリー液量。本体側面のUPPER LEVELとLOWER LEVELの間に液面があるか確認する。電圧に関しては、測定するにはテスターなどの計器が必要になるため、たとえばエンジンの掛かりが悪くなった、パワーウインドウの動きが鈍くなったなどの症状が出た場合は、一度専門店でチェックしてもらうといいだろう。

※パナソニックバッテリー公式サイトはこちら!

 正確な点検は整備工場やカー用品店でも可能だが、日常的なチェックは無料でできる場合もあり、自分でできる範囲は積極的にやっておきたい。特に寒冷期や季節の変わり目は、端子部の腐食や緩み、バッテリー表面の膨れや液漏れなどの異常がないかを見るだけでも、トラブル予防につながる。 

バッテリー端子に白い粉が大量に付着している状態(RYU TAKAHASHI@Adobe Stock)
バッテリー端子に白い粉が大量に付着している状態(RYU TAKAHASHI@Adobe Stock)

 バッテリー端子を確認し、サビや白い粉(硫酸鉛)が付着していないか、プラス端子やマイナス端子に腐食や金具の緩みがないか確認。端子に手で触れて動くようなら増し締めをするとともに、バッテリー上面にあるキャップの通気口まわりの落ち葉や埃などの汚れをできる範囲で取り除いておくことも重要。

 また、バッテリーがメーカー推奨の交換時期に近づいているかも意識したい。バッテリーは一般に寿命が2年〜3年程度とされるが、使用環境や走行状況によっては早めに弱ってくることもある。

 前回の交換時期を記録しておき、専門店でチェックしてもらうタイミングをつくるのが安心だ。専門店の無料点検やロードサービス加入も安心材料として検討したい。

バッテリーが寿命を迎える前兆を頭に叩き込む

窓を開閉するときの動きが鈍くなったり、セルモーターの回転が弱くなったりしていたら危険信号(Natallia@Adobe Stock)
窓を開閉するときの動きが鈍くなったり、セルモーターの回転が弱くなったりしていたら危険信号(Natallia@Adobe Stock)

 バッテリーが寿命を迎えるサインを見逃さないことが、いざという時のトラブル回避につながる。いくつかの前兆を覚えておけば、「突然」「不意に」と感じるトラブルも未然に防げる可能性が高くなる。

 例えば、エンジン始動時のスターターモーターの回転が弱い、ライトの明るさが不安定、パワーウィンドウの動きが遅いといった変化はバッテリー電圧の低下を示す典型的なサインだ。

 液量の減少や本体の膨張、液漏れなど、明らかな外観異常が見られた場合も交換や専門診断を考えたいタイミングだといえる。これらの前兆を放置してしまうと、ある日突然エンジンがかからなくなる“突然死”的な故障につながる場合もある。プロの整備士による負荷試験や専用機器によるテスター検査などを定期的に受けると、より正確な状態診断ができる。

 またアイドリングストップ車の場合、バッテリー劣化が進むとアイドリングストップ機能が正常に作動しなくなることがあり、これも有力な前兆のひとつだ。普段の運転で違和感を感じたら、専門店で一度チェックを受けるクセをつけよう。

■バッテリーが寿命を迎える前兆
●エンジンをかける際、スターターモーターのかかりが悪い
●パワーウィンドウの動作が遅い
●バッテリー液の減りが早い
●エンジンの回転数によってヘッドライトの明るさが異なる
●バッテリーを3年以上交換していない
●バッテリー本体が膨張する
●バッテリー上面にバッテリー液が漏れている

短距離走行の繰り返しを避ける

オルタネーターの故障やバッテリーの電圧が低下するとメーター内のバッテリーランプが点灯するようになっている。この表示が出たことはありませんか(amstockphoto@Adobe Stock)
オルタネーターの故障やバッテリーの電圧が低下するとメーター内のバッテリーランプが点灯するようになっている。この表示が出たことはありませんか(amstockphoto@Adobe Stock)

 バッテリーは走行中にオルタネーターから充電されるが、短距離の連続走行だと十分な充電が行われないことがある。特に通勤や買い物、ちょっとした移動だけで終わる日が続くと、充電量より放電量の方が大きくなり、知らない間にバッテリーが弱ってしまうことがある。

 オルタネーターはエンジン回転数に応じて発電するため、短時間走行ばかりでは効率よく発電されず、結果的にバッテリーに蓄えられる電力量が不足しがちだ。このような状況が続くとバッテリーの寿命も縮まってしまう。

 そこでオススメしたいのが、週に1回程度、20〜30分程度の連続走行だ。これによりバッテリー内部にしっかりと充電が行われ、エンジン始動に必要な電力を十分に蓄えることができる。この“充電走行”を日常化することで、バッテリーの劣化スピードを緩やかにし、寿命を延ばす効果が期待できる。

短距離の走行を避け、週に1回程度、20〜30分程度の連続走行をするように心がける
短距離の走行を避け、週に1回程度、20〜30分程度の連続走行をするように心がける

 さらに、長期間クルマを使わない場合は、家庭用バッテリー充電器による補充電も有効だ。定期的に充電しておけば、思わぬトラブル発生を未然に防げる。

 もしも普段クルマに乗っていて、以下のようなクルマの使い方をしていたらバッテリーを寿命を縮めているので、心当たりのあるドライバーは注意してほしい。

■バッテリーの寿命を縮めるクルマの使い方
●1日に何度もセルモーターを使っている(放電過多)
●夜間しかクルマを使わない(充電不足)
●雨天時しかクルマを使用しない(放電過多)
●消費電力の大きな電装品を装着している(放電過多)
●いつも渋滞路を走行している(充電不足)
●ハイパワーなカーオーディオを付けている(放電過多)
●1度に走行する距離が少ない(充電不足)
●たまにしかクルマを使用しない(充電不足)
●規定より容量の小さいバッテリーを付けている(容量不足)

パルス充電器を使ってサルフェーションを除去し、バッテリーを延命させる

メルテックプラスの全自動パルス充電器「MP220」。パルス充電を選択した場合、約1時間のパルス充電→通常充電→充電完了後維持充電(パルス充電)となる。参考市場価格は約8000円~
メルテックプラスの全自動パルス充電器「MP220」。パルス充電を選択した場合、約1時間のパルス充電→通常充電→充電完了後維持充電(パルス充電)となる。参考市場価格は約8000円~

 バッテリーの劣化原因のひとつに“サルフェーション”と呼ばれる現象がある。これは使用や経年によってバッテリー内部の電極に硫酸鉛の結晶が付着し、それが電気の流れを妨げてしまう現象だ。サルフェーションが進むと、本来の性能を発揮できなくなり、バッテリー容量が低下してしまう。

 このサルフェーションを解消するのが、いわゆる“パルス充電器”だ。パルス充電器は通常の充電とは異なり、特定のパルス(脈動)を与えながら充電するため、内部で進行したサルフェーションを緩やかに除去できる場合がある。また、サルフェーション除去機能付きの充電器はバッテリーをクルマから外さずにケアできるモデルも増えており、初心者でも使いやすい。

 サルフェーションが解消されると、電極の抵抗が下がり、バッテリー本来の性能が取り戻せることもある。これはバッテリーの寿命延長に直結するため、定期的なケアとして取り入れる価値が高い。バッテリーは値段だけでなく、充電器など周辺機器の活用も含めて管理することが長持ちの秘訣だ。

まとめ:日々のひと工夫でバッテリー寿命を延ばす

ハイブリッド車はガソリン車からバッテリー上がりを救援(充電)されることはできても、バッテリー上がりのクルマを救援することができない
ハイブリッド車はガソリン車からバッテリー上がりを救援(充電)されることはできても、バッテリー上がりのクルマを救援することができない

  バッテリー上がりは突然起こるように感じられるが、その多くは日頃の点検不足や走行習慣によるものだ。日常点検で不具合を早期発見し、前兆を覚えておくことが第一の予防となる。

 さらに短距離走行ばかりの生活には充電走行を取り入れ、必要ならパルス充電器でサルフェーション対策を行うことで、バッテリー寿命は確実に伸びる。

 バッテリーは消耗品だが、適切な管理と最新アイテムの活用により、うまくやれば8年程度の耐久性能を引き出すことも夢ではない。出発時の“悲劇”を避け、快適で安心なドライブライフを楽しもう。

PR:かんたん5分! 自動車保険を今すぐ見積もり ≫

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

ベストカーアワード決定!新車SCOOP 30モデル全部教えます!!『ベストカー2.10号発売!』

ベストカーアワード決定!新車SCOOP 30モデル全部教えます!!『ベストカー2.10号発売!』

ベストカー2.10号 価格590円 (税込み)  新年あけましておめでとうございます!2026年最初…