変わるトミカの役割とこれからの未来
今や幅広い商品展開を行うトミカだが、その役割に変化はあるのだろうか。
「子どもが中心という考えは変わりませんが、大人のファンが増え、全体の3割にも上ります。そのなかで顧客も多様化していて、コレクターの方は日本車が大好き。そういうニーズを踏まえながら、商品も広がりを見せています」
「意外だったのは、トミカプレミアム unlimitedのコミックコラボ商品『名探偵コナン フォード マスタング』がヒットしたこと。作中の登場人物、赤井秀一の愛車ですが、女性ファンが推し活アイテムのひとつとして購入してくれました。従来のようなクルマやミニカーという視点以外からのお客さんも増えてきていますね」
富山氏によれば、トミカを用いた新たなニーズも生まれているという。それがジオラマでの活躍だ。
「歴史を彩った名車にも力を入れている『トミカプレミアム』や『トミカリミテッド ヴィンテージ』を使い、レトロな情景を作り上げ、それを撮影し、SNSで共有して楽しむ方もいらっしゃいます」
「トミカリミテッド ヴィンテージで、ジオラマシリーズ『トミカラマ ヴィンテージ』を展開しており、最近では、クルマ好きの聖地となっている大黒パーキングを商品化しました。
「さらに大人向けに、ミニカーでのガレージライフを楽しむ『tomica GARAGE(トミカガレージ)』を2025年2月に発売しました。このガレージ、電動シャッターやLED照明が付くなど、かなりリアル。飾るだけでなく、しっかりと遊べるのも、トミカのこだわりです」
写真を共有して楽しむSNSの発展が、トミカの遊び方に影響を与えているというのは驚きだが、それだけのクォリティとリアリティを感じるのも、新世代の大人向けトミカの魅力といえよう。
最後にトミカの未来について尋ねてみた。
「日本車は世界中で愛されていますが、トミカを通じて、より日本車ファンを増やしていくのが目標。近年では大人のファンも増えてきていますから、幼い子どもから楽しめるスタンダードなトミカとともに、彼ら向けの商品もより強化していきたい」そして、いつか世界で愛されるトミカとなることが我々の夢ですね」と締め括った。
トミカの未来、とても楽しみだ。
トミカ事業部に聞くトミカのヒミツ
Q:「トミカ」にモデルアップされる車種は、どのように決定されるのでしょうか?
A:シリーズごとに選定の基準は異なり、No.1〜120までの「トミカ」(スタンダードシリーズ)では、街でよく見る現行車を中心に、新モデルを積極的に取り入れつつ、乗用車・外国車・二輪車・はたらく車など、長年培ってきたバランスを考慮して決定しています。
一方、”大人のためのトミカ”シリーズ「トミカプレミアム」では、特定ジャンルやメーカーに偏らないことを基本としながら、”キダルト”の皆様が興味を持つクルマや、かつて憧れた名車を厳選しています。
Q:自動車メーカーに希望を出すとしたら、どういうクルマを作ってほしいですか。
A:これからも子どもたちが未来に夢を持てるような、ワクワクするクルマをぜひ生み出していただけたらと思います。トミカは’25年に55周年を迎えましたが、これは自動車メーカーの皆さまの挑戦があったからこそです。
トミカはクルマ文化の中に子どもたちの文化を融合させる役割を担ってきたと自負しています。これからも自動車メーカーのみなさまと一緒に、クルマの楽しさや魅力を広げていけたらと思います。
取材協力:© TOMY



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