VWの大幅値引きポイント
■値引き拡大は月末が有利
かつてはトップを独走していたフォルクスワーゲン(VW)だが、2016年度は3位に甘んじた。これがVWの販売戦略に大きな影響を与えているのは確かなようだ。
担当営業マンによれば、よくも悪くも「販売ネットワークがトップだった時代に合わせて用意され、これに応じた固定費を考慮すると自ずと販売すべき台数は決まる」という。
つまり、販売台数がこれに足りなければ値引き幅を大きくして対応する。あとはそれがどこまでできるかは体力勝負となっていくわけだ。
そこで重要なのがVWジャパンからの販売奨励金だ。「状況に応じて金額は変わる」というが、その投入時期は車種によって異なる。
「新車効果が薄れてきた車種には厚くなり、これを原資に値引き交渉に応じる」のだ。
世間ではよく期末が有利との話を聞くが、営業マンによれば「期末より、むしろ販売台数の積み増しを狙う月末のほうが交渉に応じやすい」との本音も漏らす。締め日に間に合わせてくれるなら思い切った条件が出しやすいというわけだ。
■色や仕様も値引きに影響
もうひとつ値引きを大きく引き出す方法が、色や仕様などにこだわらないということ。
「車種によって不人気色はあり、加えてあまり必要とされない装備をした在庫車は値引き額は大きくなる」という。こうした車種を聞き出すのも交渉過程の重要なポイントになると思っていいだろう。
なお、2016年にゴルフは用品を合わせて50万円引きがあったという話も伝え聞いている。
【会田肇】
輸入車全50モデル 今年最大値引き額リスト
上の値引き額は取材時の4月中旬までにあった2017年の最大値引き額の一例。今後この金額の値引きが見込めるわけではない。
また、値引き額は時期やディーラー、セールスマン、付属品の金額などによって異なることも念頭において参考にしてもらいたい。
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